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中古マンション市場の動向についてお話ししたいと思います。
中古マンションの市場動向は、実は、どんどん厳しい時代へと突入して行っているのです。
マクロ的にいうと市場全体的に見て「中古マンションは売れない」時代に直面しているのです。その傾向は弱まるどころか、強まる傾向にあるのです。

＜マンション市場が悪くなっている理由＞

理由1 ：人口・世帯数の減少
日本の人口は現在、1.27億人ほどです。2030年には1.17億人、2060年には0,87億人に減少すると予測されています。人口減少は2004年をピークに減少しはじめていますが、世帯数は単身世帯の増加や1世帯当たりの家族数減少で2015年に約増加していました。しかし、2015年になるといよいよ世帯数も5100万世帯をピークに減少をはじめ、2035年頃には4900万世帯まで減少してしまうことが予測されます。人口が減れば住む人が減るのは当たり前の流れですよね。

理由2： 経済の悪化
アベノミクスの影響で、少しずつ明るい兆しが見え始めている経済ですが、一時的な効果かもしれませんし、到底、高度経済成長時代のような急激な変化は見られないでしょう。また、経済がよくなったとしても、大手企業と中小企業、正規社員と非正規雇用社員の間の格差は広がる一方で、マンション市場全体の需要にプラスな影響は与えないでしょう。

理由3 ：不動産を所有したいという人が減ってる！？
近年のある不動産会社による調査によると、不動産を所有したい人の率は17%に対し、賃貸で良いと考える人は29%で、不動産所有に対する願望を持つ人は減り、賃貸でも良いと考える人の割合が増加しているのです。みなさん、目の前の生活でいっぱいいっぱいなのでしょうね。「借金は極力せずに、貯金を貯める」という思考が日本には根強くついているのでしょうね。

・中古マンション市場（ミクロ編）

マクロ的にみると、中古マンション売買市場はかなり厳しくなってきていますが、ミクロ的にみると人口が増加しているエリアや、大規模なエリア開発が進んでいる元気な所もたくさんあるのです。また、高齢者にとってのマンションの人気は上っているという事実もあります。

＜まとめ＞
顧客ニーズにあったマンションの需要は増加しているなど、全体的に見ると、やむを得ない理由もあってのことか、厳しい状況にあるのが中古マンション市場の実態です。人口減少等は避けられない問題なので、できることでこの状況を回避していきたいものですね。