マンションの購入を検討していると、新築ではなく比較的手が届きやすい中古マンションのリフォームという選択肢に興味を持つという方も少なくないのではないでしょうか。コストを抑えつつ注文住宅のような理想の暮らしができる中古マンションリフォームには、多くの魅力があります。

そこで今回は、中古マンションを購入してリフォームするメリット・デメリットや、費用、注意点などを詳しく紹介します。

 

 

中古マンションを購入してリフォームするメリット

中古マンションを購入してリフォームすることのメリットは主に以下の3つです。

 

・新築マンションを購入するよりも安く理想の住まいが手に入る

・物件の選択肢が新築マンションより豊富

・理想の間取りを実現できる

 

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

 

新築マンションを購入するよりも安く理想の住まいが手に入る

中古マンションリフォームの最も大きな魅力が、新築マンションを購入するよりも安く、理想の住まいを実現できる可能性が高いという点です。

「新築には手が出せないけど中古なら…」と思っている方も少なくないのでは？そのような方は、ぜひ中古マンションリフォームを検討してみましょう。

 

物件の選択肢が新築マンションより豊富

利便性の高いエリアには、すでに多くのマンションが建っており、新築で理想の物件を探すのは大変なもの。大幅に選択肢が少なくなってしまいます。

また、希望のエリアに新築マンションがあったとしても、高額で予算オーバーしてしまうことも少なくありません。

中古マンションなら、希望するエリアに予算内で購入できる物件が見つかる可能性が高くなります。

 

理想の間取りを実現できる

新築マンションでは、すでに決められた間取りがあり、希望を聞いて変更してもらえるのはせいぜい壁紙や床材、キッチンのグレードなどの細かい部分のみであるケースがほとんどです。

中古マンションのリフォームでは、大幅な間取りの変更が可能なケースも多く、壁や床などを一度全て解体して、部屋数や配置を変更することができます。家族の人数や部屋の使い方、生活動線などを考慮して、ある程度自由に設計できるのは、中古マンションリフォームのメリットと言えます。

 

 

中古マンションを購入してリフォームするデメリット

新築マンションより安く理想の住まいを実現できる中古マンションリフォームですが、いくつかのデメリットも。主なデメリットは以下の通りです。

 

・購入から住み始めるまでに時間がかかる

・できるリフォームに制限があることも

 

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

 

購入から住み始めるまでに時間がかかる

中古マンションにそのまま住む場合や、新築マンションの場合は、購入してから比較的すぐに入居できます。

一方で中古マンションをリフォームする場合、購入してから住み始めるまでに時間がかかってしまいます。リフォーム内容の打ち合わせや工事の期間は、住むことができません。入居の時期によっては、仮住まいが必要になることもあるので、事前にどのくらいの期間がかかるのかを把握しておきましょう。

 

できるリフォームに制限があることも

マンションの構造によってできるリフォームに制限がある可能性も。希望の間取りに変更が難しいケースもあるので、できるだけ購入前に確認するようにしましょう。

さらに、マンションの管理規約でリフォームができる範囲が決められていることもあります。共有部分であるベランダなどはリフォームできないケースがほとんど。その他にも独自の規約を定めていることもあるので、必ず事前に確認しておきましょう。

 

 

中古マンションを購入してリフォームする費用

中古マンションを購入してのリフォームは、新築マンションの購入より費用を抑えられることが大きなメリットと紹介しました。

では、実際にどのような箇所にどのくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。

 

マンションの購入費用

中古マンションの購入費用は、物件の立地や築年数、面積などによってさまざま。500万年ほどで購入できるものもあれば、中古でも数千万円のものまであります。

物件購入代金の他に、手数料や税金などがかかることも忘れてはいけません。これらの諸費用は、物件購入代金の5〜8％ほどが相場であると言われています。購入費用にプラスで10％程度の費用がかかる可能性がある点も覚えておきましょう。

 

間取り変更をする場合の費用

購入した中古マンションを、構造体や骨組みだけにして間取りを大幅にするフルリフォームの場合、施工範囲によって差はあるものの、総額で250〜1,000万円ほどの費用がかかります。

フルリフォームほどの大規模なリフォームをしない間取り変更の場合の費用相場は以下の通りです。



 

キッチンや洗面所などの水回りのリフォーム費用

キッチンや洗面所といった水回りの配置を変えたり、設備を交換したりといった工事にかかる費用を紹介します。

配置を変える場合、間取りの変更だけでなく配水管や電気の工事も必要になるため、費用は比較的高額になります。

水回りの移動にかかる費用を以下の表にまとめました。



 

水回り設備の交換については、採用する商品のグレードなどによって大きく変わってきます。

 

LDK周りのリフォーム費用

LDK周りのリフォームにはさまざまな種類があります。その中でも代表的なリフォームの費用相場について以下の表にまとめています。



 

 

中古マンションを購入してリフォームする際の注意点

中古マンションを古運輸してリフォームをする際に注意しておきたいポイントについてみていきます。主な注意点は以下の3つ。

 

・マンションの築年数を確認する

・建物の構造や規模を確認する

・マンションの管理規約を確認する

 

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

 

マンションの築年数を確認する

購入しようとしているマンションが、いつ建てられたものなのかを事前に確認しましょう。築年数が古いと、今の建築基準法の基準を満たしていないことも少なくありません。耐震性や省エネなどの性能が、新しい物件に比べて極端に低いことも。

築年数や性能などについては、購入前に必ず確認をしましょう。

 

建物の構造や規模を確認する

マンションがどのような構造で作られているかや、建物自体の規模によってもできるリフォームの内容や範囲が変わってきます。希望のリフォームが可能かどうかを、建物の構造や規模の観点からもよく確認しておきましょう。

 

マンションの管理規約を確認する

マンションによっては、独自の管理規約を設けており、できるリフォームが限られていることも。中古マンションを購入したあとで、「希望していたリフォームができないことが判明した」というようなことが起きないためにも、必ず購入前に確認するようにしましょう。

 

 

リフォーム業者を選ぶ際のポイント

中古マンションを購入してリフォームするためには、必ずリフォーム業者と契約しなければなりません。大切なマイホームのリフォームは、信頼できる業者に依頼したいと思いますよね。続いてリフォーム業者を選ぶ際に見るべきポイントについて紹介します。

 

希望しているリフォームの内容に似た実績がある

リフォーム業者のホームページを覗くと、これまでに手がけたリフォームの実例が載っていることがほとんど。実際にどのようなリフォームを行っているのかを確認しましょう。

自分が希望しているリフォームの内容に似た実績がある業者なら安心して任せられるでしょう。

 

中古マンションのリフォームを得意としている会社だと安心

中古マンションを購入してリフォームをする場合、やはり中古マンションのリフォームを得意としている業者を選ぶようにしましょう。

マンションリフォームは、戸建リフォームと違いさまざまな制約があります。これらの制約をしっかりと理解している業者に頼むことで、契約後のトラブルを回避することができます。

 

複数の業者に見積もりを取って比較する

複数の業者に見積もりを取ることを「相見積もり」といいます。2〜3社ほどの業者から見積もりを取り見比べることで、おおよその費用相場や比較的安く施工してくれる業者を見つけることができます。

 

 

まとめ

中古マンションを購入してリフォームする魅力や注意点、費用の相場などを紹介しました。

中古マンションリフォームは、新築マンションを購入するよりも安いうえ、理想の間取りに変更できるなどの多くのメリットがあります。

自分が希望しているリフォームができるマンションかどうか、事前に管理規約や建物の構造などを確認して置くことが大切です。

予算が少ないからと理想の住まいを諦める前に、中古マンションのリフォームも選択肢のひとつとしてぜひ検討してみてくださいね。