屋根の塗装の相場はいくらくらいなのでしょうか？結論からいうと、相場は40万円〜と言われています。しかし、その費用は屋根の種類や状態、使用する塗料などによって大きく変化する場合もあります。この記事では、適切な見積もりを検討し、最適な塗装を実現するための相場情報を千葉県のリフォーム会社が詳しく解説します。

 

屋根塗装が必要な理由

屋根塗装は、一見すると外観の美化や耐用年数の延長だけのものと思われがちです。

 ただし、特定の地域や気象条件下での屋根の役割は非常に大きく、定期的なメンテナンスが必要です。

特に、千葉県は四季の変動や風雨の影響を受けやすい地域であるため、屋根塗装の頻度や必要性が他の地域とは異なります。

夏はジメジメとした暑さが続き、日差しも強くなります。冬になると、冷たく強い風が吹き荒れるのもこの地域の特徴です。

これらの天気が続くと、知らず知らずのうちに屋根にさまざまな被害が広がっていくのです。

これらの被害が蓄積されていくと、塗装がはげてしまったり、最悪の場合、雨漏りの原因になることだってあります。

そんなトラブルを防ぐためにも、定期的な屋根の塗り替えが必要なのです。

新しく塗装することで、雨や風、強い日差しからも守ってくれるので、家全体をバリアしてくれるような役割をしてくれるのです。

家を強く長く、快適を維持するために屋根の塗装はとても大切です。

 

 

屋根塗装費用の相場を種類別に詳しく紹介

屋根塗装の相場費用は、使用している素材の種類によって変わってきます。

さらに、使用する塗料によっても費用は変わります。

屋根塗装に使用する塗料は主に3種類です。

・ウレタン塗料

・シリコン塗料

・フッ素塗料

屋根材や塗料の種類ごとに、大体どのくらいの費用がかかるのか詳しく解説します。

ここでは平均的な30坪の住宅を例に紹介していきます。

 

【スレート屋根】

スレート屋根は最も多く使われている屋根材で、セメントを薄く伸ばして加工したものです。

軽くて耐久性や耐震性に優れているうえ、設置費用やメンテナンス費用が安いので人気です。

30坪の住宅でのスレート屋根の塗装費用は以下の通りです。

・ウレタン塗料…20〜30万円

・シリコン塗料…25〜35万円

・フッ素塗料…45〜65万円

塗料の種類によって費用は大きく変わってきますが、20〜65万円ほどの費用が必要になります。

 

【トタン屋根】

トタン屋根は、鋼板に亜鉛加工を施した薄いトタン板を使った屋根材です。

住宅以外にも倉庫や工場などの屋根に使用されている事が多いです。

新しい住宅に使用されるケースはほとんどありませんが、少し古い住宅では使われていることが多い屋根材です。

平均的な30坪の住宅のトタン屋根の塗装費用は以下の通りです。

・ウレタン塗料…25〜30万円

・シリコン塗料…25〜30万円

・フッ素塗料…45〜65万円

トタン屋根の塗装には、25〜65万円ほどの費用が必要です。

 

【セメント瓦屋根】

セメント瓦とは、セメントや川砂などを混ぜたモルタルを、瓦型に成形した屋根材です。

陶器瓦よりも価格が安く施工も簡単なので、和風の住宅に使用されることが多い屋根材の瓦屋根。

瓦屋根は耐火性に優れていますが、セメントが原料なので、定期的なメンテナンスが欠かせません。

10年に一度ほどのペースで塗装をする必要があります。

30坪ほどの住宅の瓦屋根の塗装費用は以下にまとめました。

・ウレタン塗料…25〜30万円

・シリコン塗料…30〜35万円

・フッ素塗料…40〜45万円

瓦屋根の塗装には、25〜50万円程度の費用がかかります。

 

 【その他の費用】

屋根塗装には、塗装の費用に加えてその他の費用もかかってきます。

その他にかかる主な費用は以下の4つです。

・足場代

・清掃代

・ゴミ廃棄代

・諸経費

足場代は、一般的な大きさの住宅で20万円ほどかかります。

その他の費用は、塗装費用プラス30〜40万円程度と考えておくと安心です。

 

【屋根の数や面積、勾配などもチェック】

屋根塗装において金額が変わる要因として、屋根の面積や勾配といったものがあります。

屋根の面積を知りたい場合、メジャーで計測したり、図面から算出する方法が主に使われています。

自分でどの程度の面積になるのか知りたい場合、坪数に3.31を掛けて計算すれば、大体の屋根面積がわかります。

また、同じ坪数でも勾配が大きいと塗装する面積が広くなったり、足場代が加算されることもあるので、注意が必要です。

さらに、どうしても現場から遠いと出張費用などがかかってくるため、少しでも費用を安く抑えたい人は、自宅近くの業者さんを利用するのがおすすめです。

 

 

 屋根塗装が必要な屋根の状態とは

屋根塗装が必要な屋根の状態とは、どのようなものなのでしょうか。

下記を参考に自宅の屋根の状況を確認しておくことも大切です。

ただし注意点として、自宅の屋根を確認する際は、素人が屋根にのぼるのは大変危険なので、地面やベランダから見える範囲で行いましょう。

少しでも異常が見られた場合、早めに塗装業者やリフォーム業者に相談して、屋根の劣化状況を確認してもらいましょう。

 

【色あせ】

屋根が色あせているということは、表面を保護している塗料の塗膜が薄くなってきているサインです。

色あせているだけの状態であれば、表面の保護機能は残ってはいますが、この時期に塗装をすることで、表面だけでなく屋根自体の劣化を抑えることができます。

 

【カビやコケが生えている】

屋根にカビやコケが生えているということは、屋根の表面が水分を含んでいるということです。

塗装の保護機能が低下することで、屋根に水分が侵入します。

 

 【サビている】

金属製の屋根材の場合、塗装の保護機能が低下するとサビが発生します。

塗装を行なう前に、サビを落とす作業が必要になるため、広範囲のサビの場合、費用が高額になる可能性もあります。

 

 【塗装の剥がれ】

塗装表面の塗膜が劣化し塗装自体が剥がれてしまうと、保護機能が低下し屋根自体が劣化する原因になります。

 

 【ひび割れ】

劣化が原因で起こるひび割れは、放置していると屋根自体が劣化してしまい、塗装ではなく葺き替えが必要になってしまいます。

軽度のひび割れであっても、屋根自体の劣化が進んでいる可能性もあるので注意が必要です。

 

【屋根が反っている】

塗装の保護機能が低下し、内部に水分が侵入すると、乾燥と吸水が繰り返され、屋根が変形します。

これを繰り返すことでダメージが蓄積されてしまうので、屋根の反りも大きくなっていきます。

放置していると、家自体の寿命を縮めることになりかねません。

屋根の反りが大きい場合には、葺き替えが必要になる可能性もあります。

 

 

リフォームのプロが明かす！賢い費用のかけ方

塗装費用の目安を見てきましたが、屋根の形状や状態によって費用は大きく変わってきます。

ほとんどの人が「費用対効果」を重視します。 安いだけでなく、その品質や持続性にも注目したいところです。

この項目ではプロとしての視点で、賢い費用のかけ方をご紹介します。

 

【材料の選定はコストパフォーマンスを重視】

初めのうちは、コストを考えるために安い材料を選ぶことが多いですよね。

ただし、短期的な節約は、長期的には逆効果となることも。

例えば、塗料の場合、耐久年数や色褪せの少ない基準に選ぶことで、10年、15年とその効果を長持ちさせるものも存在します。

高価でも、その後のメンテナンスコストの削減を考慮すると、実質的にはコストパフォーマンスが高いと言えます。

実際、使用する商品の知識はある程度、知っておくことも重要です。

 

【業者選びは評価と実績で】

安さだけで業者を選ぶのはリスクが伴います。 

施工の質、使用する材料、アフターサポートなど、多くの要素が価格に反映されています。

そのため、業者選びでは、口コミや評価などの情報をしっかりとチェックし、過去の施工例や実績をみた上で、その業者がどれだけの技術や経験を持っているかを判断しましょう。

 

【明確な見積書の提示を要求】

あいまいな見積りは後々のトラブルのもとになりがちです。

最初にしっかりと詳細な見積りを取得することで、どの部分にいくらの費用がかかるのかを把握できます。

費用の節約ポイントを見つけることも可能です。

不安に思ったら、同じ内容で複数の業者に相見積もりを依頼するのもいいでしょう。

見積もりを他社と比較することで、適正価格を知ることができます。

 

【長期的なメンテナンス計画を立てる】

リフォームや塗装後も、家と共に劣化していきます。

定期的なメンテナンスを計画することで、小さなトラブルを早期に発見し、大きな修理費用を考えることができます。

業者と一緒に、次回の塗り替え時期や定期的な点検のスケジュールを組みながら、家の様子をサポートしてもらえる業者を選びましょう。

 

【外壁塗装も一緒に行うのがお得】

屋根塗装と外壁塗装を一緒にやってしまうのも一つの手です。

どうしても高くなりがちな外回りの工事を、足場代1回で済ませるのも、賢い費用のかけ方といえるでしょう。

足場代1回は約20万円ほどの費用がかかると言われているので、同じタイミングで行うことによって、屋根、外壁の塗装工事にかかる時間も工事費も抑えられることになります。

 

【火災保険が活用できれば無料になることも？】

火災保険に加入していると、屋根塗装の工事に関して火災保険が適用される場合があります。

具体的な適用条件は、保険商品によって異なりますが、多くは台風などの自然災害や火災などが適用対象です。

まずは火災保険の加入の有無を確認し、加入していたら、保険の詳細な条件に適用できるか、専門業者に屋根の調査をしてもらいましょう。

 

 

 まとめ

屋根塗装の費用相場や、塗装が必要な屋根の状態などについて解説しました。

屋根の塗装には、数十万円単位の費用がかかります。

しかし、この費用を節約しようとして、劣化症状を放置していると、もっと高額な葺き替えやリフォーム費用が必要になる可能性があります。

劣化症状を発見したら、できるだけ早い段階で専門の業者に見てもらうことがとても大切です。

千葉県・千葉市周辺で屋根塗装やリフォームを検討しているなら、ぜひアップリフォームにお気軽にご相談ください。

住まいづくりのプロが、お客様ひとりひとりのご要望をお伺いし、ぴったりのご提案をいたします。