住まいを選んだ際は十分な収納スペースがあるように見えても、年月を重ねて、家族が増えたりライフスタイルが変化すると、家の中に物が増え、「収納が足りない！」と感じるようになることがあります。

今回の記事では、収納を増やすための工夫をさまざま試してみたけれども、あまり効果がなかったという方に、リフォームで収納のお悩みを解決する方法をご紹介します。

どのリフォームも大がかりな工事ではなく、短期間で済むリフォームが大半ですので、気軽に取り組むことができるのも大きな特徴です。

収納問題をリフォームで解決して、快適でスッキリとした空間を手にしましょう。

 

 

収納が足りなくなった理由とは

「収納が足りない！」というお悩みの相談をよく伺います。収納が足りなくなった理由はどのような内容なのでしょうか。お悩みの一部をご紹介します。

 

 

家族が増えて荷物が大幅に増えた

お子さんが産まれると、必要なものが大幅に増えます。幼児期を過ぎ、義務教育が始まると勉強道具や本、衣類などがさらに増え、あっという間に収納スペースが足りなくなるでしょう。

子どもが作ったものなどを思い出として保管するスペースも必要になりますので、なかなか部屋が片付かない状態が長く続くこともあります。

 

 

レジャー用品や趣味のものが増えた

家族で楽しむためのアウトドア用品やスポーツ用品、お子さんが部活動で使う道具なども購入するでしょう。

頻繁には使わないものの、必要なもの、保管しておきたいものが増えてきます。置き場所がなくてガレージの一角においている、というご家庭もあるかもしれません。

 

 

捨てるのが苦手

ものを捨てることが苦手、という方もいらっしゃるかもしれません。長年着ていない服、プレゼントでもらったけれども使っていないものなどを捨てられないということもあるでしょう。

保管しているスペースが無駄のように感じながらも、捨てることに罪悪感を感じ、つい溜め込むことになってしまいます。

 

 

収納リフォームを行うメリットとは？

収納しきれない物を部屋の床や片隅に置くために、くつろぎのスペースが狭くなっていませんか？収納リフォームを行うことで、おしゃれでスッキリとした見た目の部屋にイメージチェンジが可能です。

収納リフォームを行うことでどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

 

 

■部屋が広くなる

収納を増やそうと家具やチェストなどを部屋に置いていませんか？リフォームで収納場所を増やすことで、収納力がアップしますので、部屋に置いていた家具類が不要になります。

大きな家具を撤去すると、家の中がすっきりと見えるはずです。壁を活用したおしゃれなスペースを作ることも出来ますので、以前の部屋からぐっとおしゃれな部屋へと変わるでしょう。

 

 

■物を探すストレスがなくなる

押し入れや棚、クローゼットの中に物をたくさん収納しているけれども、「何がどこに

あるのか分からない」、「探し物が見つからなくてイライラする」といったことが起きていませんか？

収納リフォームを行うことで、適切な場所に物をしまえるスペースをきちんと確保して、片付けがしやすい部屋にすることができます。

 

 

■造作家具を設置できる

造作家具とは、既製品の家具ではなく、大工さんがお客様の住まいに合わせて作るオーダーメイドの家具のことです。

リビングやキッチン、または廊下の壁面など、部屋のスペースにジャストフィットするよう寸法を合わせて収納家具を設置します。素材、デザインなどを好みに合わせて作ることができ、床から天井までの壁を利用した大容量の収納を作ることもできます。

また造作家具なら、階段の下や屋根裏など収納家具を置きにくいところも有効に活用できます。

 

 

【場所別】新しい収納リフォームのアイデア

ここからは新たな収納スペースをどこに作るかをご紹介していきます。

玄関やリビング、キッチン、浴室など、場所ごとに収納リフォームのアイデアや事例をご紹介します。計画を立てる際には、お手元に間取りの図面などをご用意していただくと、良いアイデアが浮かぶでしょう。

 

 

【玄関】の収納アイデア

下駄箱に家族の靴が入りきれず、玄関のたたきに何足も置きっぱなしということもあるでしょう。スニーカーからパンプス、サンダル、長靴まで、家族が増えると靴の数はあっという間に増えていきます。

家族構成や収納したい物の量を予測して、最適なサイズの収納を確保しましょう。

 

 

■トール型の収納ボックス

玄関でよく見かける下駄箱は、大人の腰ほどの高さのものが多く、収納力が足りないと悩まれているご家庭も多いでしょう。

収納量が足りないとお悩みの方には、天井までの高さがあるトール型のシューズボックスをおすすめします。

ブーツや長靴、傘などの長さのある物を片付けやすくなるほか、アウトドア用品やスポーツ用品なども収納することができます。

 

 

■シューズインクローゼット

玄関にシューズインクローゼットを設置するアイデアはいかがでしょうか。

シューズインクローゼットとは、玄関にある靴や小物を収納するスペースのことで、靴を脱ぐことなく入る「ウォークインタイプ」と靴を脱いでから入る「ウォークスルータイプ」、たたきに設置する「オープンタイプ」の3種類あります。

設計によっては、コートなどの洋服を掛けるハンガーを取り付けることができます。

どのタイプを選んでも大容量の収納を確保することができますので、ベビーカーやガーデニング用品、ゴルフ用品なども収納することができます。

 

 

【リビング・居室】の収納アイデア

家族が集まるリビングにも、多くの物が置かれているでしょう。

お子さまがダイニングテーブルで勉強するというご家庭では、毎日使う子ども用品がリビングに置きっぱなしということもあるはずです。片付けたくても収納場所がない、といったお悩みがあるかもしれません。リフォームで、リビング収納の悩みを解決しましょう。

 

■壁面収納

床面から天井までの広い空間を収納スペースとして利用できる壁面収納は、デッドスペースも活用でき大きな収納力を確保できます。また、デザイン性も備えていることから、おしゃれに見せる収納はまるでカフェにいるような雰囲気を作ることもできます。

ＴＶボードと組み合わせることで、テレビ上部や周辺にも収納スペースが生まれますので、リモコンやゲーム機などをうまく隠すことができます。

また、リビングにお子さまの学習机や在宅ワーク用の机がある、というご家庭もあるでしょう。机まわりに壁面収納を備えることで、学用品や書類などをスッキリと片付けることができます。

地震の際に倒れないよう、リフォーム会社が取り付けの際にしっかりと固定し、対策をしてくれます。

 

 

■クローゼット

子ども部屋や寝室に収納が足りない場合は、クローゼットの新設をおすすめします。

部屋は広いけれども、収納スペースが少なくて困っているという声を聞くことがあります。その際には、部屋の一部を壁で仕切って扉をつけ、クローゼットにするリフォームができます。内部の棚の高さなどはお客様の好みによって設置できるほか、可動棚にすることもできます。

また和室の押し入れをクローゼットにするリフォームも可能です。押し入れを収納スペースとして活用するアイデアはネット上でさまざま公開されていますが、いまいち上手く使えていないという方もいらっしゃるかもしれません。

クローゼットにして棚を設けることで、掃除機などの清掃用品や、洗濯用品などを収納できるようになると、部屋を広く有効に使えるようになります。

 

 

【キッチン】の収納のアイデア

キッチンも調理道具だけでなく、食料品や調理家電など、毎日の食生活で必要なものがたくさん集まる場所です。そのため、収納スペースに悩む方も多いはずです。

収納リフォームできれいに整頓できると、毎日の食事作りや家事がはかどるでしょう。

 

 

■最新のシステムキッチン

システムキッチンを買い換えるタイミングが来ているのであれば、システムキッチンの取り替えをおすすめします。

以前のものと同じサイズでも、最近のシステムキッチンは収納の容量が格段に増えていて、きっと驚くはずです。

シンク下の収納引き出しは幅広く奥まで見えやすい仕様になっていて、大きさのあるフライパンや鍋などの出し入れをラクに済ませることができます。

引き出しの中も細かに仕切りがついていて、たっぷりと収納することができます。

使い勝手や掃除のしやすさも既存の物と比べて、格段にアップしていますので、調理がより楽しくなるでしょう。

 

 

■背面収納

アイランド型やペニンシュラ型といった対面キッチンの場合、ラックやキッチンボード（カップボード）といった背面収納を新たに設置することで収納量を大幅に増やすことができます。

今のキッチンが壁に向かっている「壁付けキッチン」の場合は、レイアウト変更をして、背面収納を設置することができます。

背面収納には、オーブンレンジや炊飯器、オーブントースターなどの調理家電が収納できるほか、食器や調理小物などをまとめて収納できるようになります。

ただし、設置することで背面の通路が狭くなり、余裕がなくなってしまいますので、どのくらいの幅のものを設置するのか、リフォーム会社とよく相談しましょう。

 

 

■床下収納

キッチンの見た目を変えたくないけれども収納を増やしたいという方には、床下収納が便利です。

背面収納はキッチンの通路が狭くなりがちですが、床下収納なら問題はありません。

商品のタイプは、大きく蓋が外れるタイプや蓋が扉のようになっているタイプ、収納スペースをスライドさせられるタイプの3つがあります。

ただし、床下は湿度が高いというデメリットがありますので、食料品などのストックを収納するというのではなく、缶詰などの長期保存が利く食品や非常用の食料や水、めったに使用しない道具類など入れておくと安心です。

 

 

【場所別】リフォームの費用相場は？

多くのリフォーム方法がありますが、お客様により費用やご要望はさまざまです。

一例として、費用相場や工期をご紹介しますので、予算を考える際の目安としてご覧ください。

リフォーム会社に見積もりを依頼する前に、どのようなリフォームがしたいか具体的なイメージをつかむことは、リフォーム成功のための重要なポイントです。

多くのリフォーム業者が無料で見積もりを引き受けてくれますので、いくつかの会社に見積もりをお願いしたうえで、気に入った会社を選びましょう。

 

■玄関

壁面収納ボックス　　　　　　12万～40万円　　

シューズインクローゼット　　20万～30万円

 

■リビング・居室

壁面収納　　　30万～40万円（収納幅2ｍほど）

　　　　　　　40万～60万円（収納幅3.6ｍほど）

　　

■クローゼット

増設　　　　　　　　　　　30万～50万円

押入れからクローゼット　　10万～20万円

　　　　　　　　　　　　（照明や棚、引き出し等の内装工事の追加費用もあり）　　

押入れからウォークインクローゼット　　25万円～（棚を作る場合は、50万円が目安）　　

　　　　　　　

■キッチン

背面収納　20万～50万円

床下収納　2万～4万円

 

 

マンションの収納を増やしたいとき！

マンションにお住まいの方で収納スペースに悩む方も多くいらっしゃいます。

戸建て住宅とは違い、増築できないマンションでも、工夫次第で必要な生活スペースを確保した上で、収納を増やすことができます。

マンションのリフォームは管理規約で禁止されていることもありますので、事前にご確認ください。

マンションでも簡単な工事でできるリフォームのアイデアや注意点をご提案します。

 

 

■ニッチ収納

マンションでは部屋と部屋の間の壁がおよそ7ｃｍの厚さになっています。この厚さを利用して、マンションの構造に影響することなく、収納を作ることができます。

ニッチ収納では、奥行きが浅くなりますので、細かいものや小さいサイズの小物などを片付けるのに向いています。

例えば玄関の壁近くにスリッパ立てを兼ねて収納を作る、キッチンの壁にスパイスラックを作ると、スッキリと片付いた印象を受けます。

ただし隣の住宅との壁には設置できないほか、管理規約で禁止されている可能性もありますので、必ずご確認ください。

 

 

■薄型の壁面収納

壁そのものを収納に利用することもできる壁面収納に人気があります。

奥行き30ｃｍほどのスリムなタイプもありますので、リビングや子ども部屋、廊下などにも設置することができます。

マガジンラックのように利用することもでき、本や雑誌、絵本などをあえて見せるように収納するのも、おしゃれです。雑誌などがずり落ちないようにするバーを取り付けることができます。

廊下の壁に設置するときは、通行の邪魔にならないよう、奥行きには注意しましょう。

 

 

施工事例

①千葉県千葉市

before



 

 

after



※クローゼット・ダイケン　hapia （ハピア）

 

②千葉県千葉市

before



 

after



その他の事例はこちら

 

 

まとめ

今回の記事を通じて、収納の悩みを解決できるアイデアは見つかったでしょうか。

収納スペース内に物を収納することで、部屋の中が片付くほか、「この部屋ってこんなに広かった？」と思うくらい見違えるかもしれません。

リフォームする際には、リフォーム会社と慎重に検討を行い、納得できるリフォームを実現してください。

リフォーム完成後は、マイホームでの暮らしがもっと快適で楽しくなるでしょう。

 

とにかく収納を増やしたい！リフォームで収納を増やす方法や費用相場などを千葉県千葉市のリフォーム会社が徹底解説しました。

 

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