住宅の玄関周りは、住まいの顔とも言える大切な部分であり、お客様の好みの雰囲気で演出したいところです。

今回の記事では、住宅への出入り口となる玄関の門や玄関前までのアプローチ、駐車場のガレージ、フェンスなど建物の外まわりのちょっとしたリフォームをご紹介します。

建物の外まわりは、日中の直射日光や雨風で製品の劣化が進みやすい場所でもあります。

外構（エクステリア）についての一般的な工事内容や門やガレージなどの製品の価格、費用相場に加え、弊社の施工事例も交えて解説します。

工事内容や料金などをしっかりと確認して、リフォームを成功させましょう。

 

 

【リフォームの前に】外構・エクステリアとは？

一戸建ての住宅はマンションとは異なり、玄関まわりや庭などを自分でアレンジできる楽しさがあります。

外周りのリフォームについて検討中の方は、インターネット上でさまざまな情報を検索するでしょう。

そのような中で、「外構」「エクステリア」といった言葉に出会うはずです。

どちらも家の外側を指す言葉ですが、その違いがハッキリと分からないといった方もいらっしゃるかもしれません。

リフォームの前に、両方の言葉の違いから正確に把握していきましょう。

 

 

エクステリアとは

英語でエクステリアとは「外観」という意味を持ち、インテリア「室内」と反対の意味を持ちます。

つまり、エクステリアとは門やカーポート、玄関灯など玄関の周りにあるものだけでなく、ウッドデッキやバルコニー、ベランダ、テラス、サンルームなども含む、屋外にある全てのものの総称です。

リビングの椅子やテーブルなどの家具、じゅうたんやカーテンなど建物の室内にあるものをまとめてインテリアと呼びますが、インテリアの反対がエクステリアと考えると分かりやすいかもしれません。

 

 

外構とは

では「外構」が何を指すのかと言うと、門やカーポート、玄関灯やポストなど家の外側を構成する構造物、そのものを指します。

エクステリアは、さまざまな外構製品から構成されていると考えると分かりやすいかもしれません。

 

 

外構にはどんな製品がある？

この章ではエクステリアを構成する外構製品のご紹介やその特徴などを解説します。

 

 

門扉

門扉とは、文字通り住宅の出入り口に設置された門のことです。

門があることで、周囲に対して、私有地であることを明確に示すことができるほか、デザイン性にこだわることで、住まい全体の第一印象を決めることもできます。

門扉は多種多様なタイプがあり

　　（開き方）　片開き・両開き・引き戸

　　（素材）　　アルミ・ステンレス・木製など

　　（デザイン）格子タイプ・見た目がおしゃれなモダンタイプ・洋風で重厚感のある鋳物タイプ

など、種類はさまざまです。

また高さのある門扉を設置することで、プライバシーを守る役割を持たせることができるほか、中には、2M以上の高さのある門扉や敷地内が見えにくいようにデザインされた門扉などもあります。

ただし、プライバシー確保のためには、外から見えづらいのは大きなメリットですが、泥棒や不審者が侵入した場合は、周囲から気づかれにくいといったデメリットもありますので、選ぶ際には注意が必要です。

 

 

門柱

門柱は、門を取り付けるための柱ではなく、表札やポスト、インターホン、門灯などを備えた壁状の構造物を指し、外観の見た目を良くするだけではなく、自宅との道路との境界を示す、不審者の侵入を防ぐといった重要な役割を担っています。

門柱には

　①機能門柱

　②造作門柱

の2つがあります。

 

①機能門柱

まず「機能門柱」から説明します。

機能門柱は、ポストや表札、インターホンなどを備えた門柱で、LIXILやYKK　AP、三協アルミなどのメーカーから販売されています。

代表的なデザインは

　・ウォールタイプ

　・ポールタイプ

の2種類です。

ウォールタイプは、壁状で、幅広の門柱です。

前述の表札などを備え付けるほか、最近では宅配ポストを取り付けられるタイプもあります。

さらに、自宅の敷地と道路を壁でしっかりと区切ることができ、存在感があります。

デザインは木目調や白壁のタイプがあり、住宅の外壁の雰囲気と調和させるとおしゃれです。

ポールタイプは細めの柱で、インターホンと表札のほか、ポストも取り付けられます。

ポールタイプも個性あふれるデザインが揃っており、四角柱がスタンダードな形状ですが、

先端や脇に装飾がほどこされ、洋風の住宅にぴったりの丸柱タイプもあります。

 

 

②造作門柱

「造作門柱」は、幅や高さ、形などを自由にデザインできるオーダーメイドの門柱のことを指します。

コンクリートで下地を作り、塗装やタイルで仕上げていきます。

間口や敷地に広さがある場合、存在感のある大きめの門柱にすると、建物とのバランスが取れ、重厚感のある住まいになります。

さらに門柱と玄関ドアまでのアプローチを曲線にするなど、動きのあるデザインを加え、オリジナリティーあふれる住宅を演出することもできます。

 

 

カーポート

「カーポートとガレージはどう違うの？」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。

　　■カーポート　→　支柱に屋根を取り付けたオープンタイプの駐車場

　　■ガレージ　　→　屋根と3面の壁で囲われた箱タイプの駐車場

と使い分けられています。

カーポートは、屋根を支える柱の位置によって、以下のように3つの種類に分けられます。

　①片側支持タイプ（片流れタイプ）

　②両側支持タイプ

　③後方支持タイプ

カーポートは常に直射日光や雨風にさらされますので、高い耐久性が求められます。

リフォームする際には、上記のようなタイプの中から耐久性があり、ご自宅の庭にフィットする屋根のデザインを選びましょう。

車庫の出入り口に門扉を設置することもでき、ポールゲートやアコーディオンゲート、スライドゲート、アップゲートなどの種類があります。

 

フェンス・塀

隣の家との境目や玄関前、庭の周りに取り付けられることが多いフェンスですが、フェンスにはさまざまなリフォームスタイルがあります。

「劣化したフェンスを取り替える」といった一般的なリフォームの他にも

・防犯対策や目隠し効果など機能性を加える

・境界ブロックの上に後からフェンスを追加する

・フェンスを取り外して、オープン外構にする

などがあります。

製品のライティングも豊富です。最近では、外からの視線を完全にシャットアウトする製品だけでなく、目隠し効果がありながら通気性も高く、採風もしっかりできる機能性の高いフェンスも販売されています。

デザインや素材に関しては、シンプルなアルミやスチールのフェンスから、格子柄の樹脂系フェンスや木目フェンス、和風の竹フェンスなどがあり、種類やデザインによりご自宅の雰囲気を大きく変えることもできます。

オープン外構のリフォームでは、開放感がある一方で、プライバシーの確保も重要です。

建物とイメージを統一するために、天然の木を使用した生け垣や植栽など、自然素材の目隠しを希望されるご家族もいます。

 

 

施工事例

弊社でもさまざまな外構リフォームを手がけてまいりました。

一部ではありますが、施工事例をご紹介します。

 

①千葉市若葉区加曽利町

カーポート・門扉・ポスト・玄関ドア

before



after



before



 

after



・カーポート張り替え工事　フラットポリカ板

・門扉取り替え工事　　三協アルミ　レジリア

・ブロック埋込ポスト取替工事　　LIXIL　エクスポスト　箱型タイプ

・玄関ドア取替工事

その他の写真はこちら

 

②千葉市中央区宮崎町

玄関灯・ポスト・玄関ドア

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after



 

before



 

after



・玄関灯取替工事　　オーデリック　LED照明

・外灯　　パナソニック　LED門注灯　LGWJ56975F

・ポスト　JBA型 ポール建てタイプ

・玄関ドア　LIXIL　リシェント

その他の写真はこちら

 

③千葉県千葉市

アコーディオン門扉

before



after



・アコーディオン門扉　三協アルミクロスゲート

※詳しい工事の流れにつきましては、こちらの記事もどうぞ

【実例あり】伸縮門扉の悩みをどう解消？リフォーム方法からさまざまな種類の門扉の比較紹介まで車庫まわりの情報を徹底解説！

 

 

【外構リフォーム】部分ごとの費用相場・工事期間一覧

門まわりや玄関アプローチなど、外構工事で実施される主要な部分について、【本体価格＋工事費用】の費用相場や工事期間を紹介しますので、参考までにご覧ください。

 

・門扉・門柱　15万～30万円

一般的な製品の場合、片開き門扉は4万円〜7万円前後で購入できますが、安価なものであれば、1万円台で購入することも可能です。

両開きの門扉は、およそ8万円〜15万円となりますが、シンプルなデザインのものであれば10万円以下の価格で手にすることもできます。

柱や扉の材質や大きさで工事価格は変動しますが、工事費用としては15万円〜30万円が目安で、工期は1~2日程度になります。

 

 

・玄関アプローチ　　20万円～50万円

門から玄関を結ぶ玄関アプローチは、訪れる人が住まいの第一印象を決める場所です。

砂利や砕石などの石材やレンガを敷き詰めるデザインや、緩やかな階段を作るデザインなど、見た目がおしゃれなだけでなく、安全に歩けるようにすることも重要です。

通路の長さやデザインにより値段の変動がありますが、20〜50万円程の費用を予想しておきましょう。 

既存のアプローチにスロープや手すりを付け加え、バリアフリー化のリフォームも行うことができます。

 

 

・フェンス　　　30万円〜60万円

アルミや樹脂、木材などさまざまな素材で作られているフェンスは、車の駐車スペースの面積や施工範囲、素材によって費用は大きく変わりますが、本体価格と工事費用を合わせて、30万円〜60万円と見積もっておくと安心です。

また、目隠しするには高さが足りず、ブロック塀の見た目も良くないためといった理由から、コンクリートブロックの上に目隠しフェンスを後から設置するリフォームも可能です。

既存ブロックの上にフェンスを取り付ける場合、一般的には120㎝以下のフェンスなら設置が可能ですが、ブロックの構造に問題がある場合は、改修が必要となります。

 

 

・カーポート　　20万円～50万円

片側支持タイプで一台分のカーポートをリフォームする場合

・本体価格　15万円～40万円

・施工費用　5万円～10万円

が目安です。　

両側支持タイプは25万円〜、積雪対応タイプは35万円〜、デザインや機能性が高いものでは50万円からの製品もあります。

また車庫のアコーディオン門扉を修理・交換する場合について紹介します。

アコーディオン門扉の一般的な本体価格は

・アルミ製　　　　約8万円～12万円

・ステンレス製　　約15万円～20万円

交換する場合の工事費用はおおよそですが

・門扉・門柱の撤去作業（6万円～）

・コンクリートの基礎工事（6万円～）

・伸縮門扉の取り付け（5万円～）

が目安となります。

 

 

・照明　　　10万円以内

「安全性を高めたい」「庭づくりをおしゃれに見せたい」などさまざまな理由から屋外に照明を取り付けたいと希望する方もいらっしゃるでしょう。

最近では人感センサーなど多機能な照明が販売され、人気があります。

夜遅く帰宅する際や防犯面でも役立つ照明ですが、新たに設置する際、注意点が一つあります。

玄関まわりに設置する場合、周辺に電源があるため配線工事が必要ありませんが、門柱や庭先など玄関から離れた場所に新設する場合は電気工事が必要となるため、費用が高額になるケースがあります。

新しく設置したい場合は、設置費用について、前もってリフォーム業者に相談しておくと安心です。

 

・工事期間の目安

内装工事とは異なり、外構やエクステリアのリフォームは、屋外での工事です。そのため、特に梅雨の時期などは天候の影響を受けてしまい、完成が大幅に遅れる場合があります。

各工事の日 数の目安は、それぞれ以下の通りです。

・門扉・門柱設置工事　　　1～2日

・カーポート設置工事　　　1～2日

・フェンス設置工事　　　　1～2日

 

 

リフォーム費用を抑えるポイント！

建築資 材が高騰する中、「もう少し費用を抑えたい！」と希望される方も多くいらっしゃるでしょう。

リフォーム費用を抑えるためのポイントをいくつかご紹介しますので、予算を検討する際の参考にしてください。

 

 

シンプルなデザインに

インターネット上ではおしゃれでまねしたくなるデザインの外構を目にしますが、かなりの費用がかかるものです。

例えば

・フェンスを設置せずにオープン外構にする

・コンクリート面積を減らし砂利を活用する

・玄関アプローチは土間コンクリートにする

といった工夫で費用を抑えられます。

ただ安く仕上がればいいのではなく、お気に入りの物を取り入れることも大切です。

費用をかける部分と安い素材のものを使用する部分のバランスを上手に取ってみましょう。

 

 

DIYにチャレンジ！

外構工事ではDIYで対応できる部分も多くありますので、時間に余裕のある方はチャレンジしてはいかがでしょうか。

例 えば

・配線が不要のソーラーライトやLEDライトの設置する

・置くだけの可動式フェンス

・コンクリートを使わずに砂利と砂をアプローチに敷き詰める

・庭にレンガを敷き詰めたり、天然の芝生を敷く

といったDIYは初心者の方でも気軽に取り組めます。

玄関周りやガーデン関連商品などは、さまざまな材料やキットがインターネット上で販売されているほか、施工の流れは動画で解説付きの商品もあります。

「難しそう」と感じることもあるかもしれませんが、実際に取り組んでみると「意外と簡単だった」ということもあります。

DIYをすることで、きっと満足度の高い仕上がりになるでしょう。

 

 

同時リフォームもおすすめ

カーポートに劣化が見つかれば、フェンスや門扉などにも同じような劣化が見つかる可能性があります。

また、新築時から年月を重ねた建物の場合、外壁や屋根の定期的な塗り替えの時期が近づいていることもあるでしょう。

そのような場合では、別 々にリフォームするよりも、複数箇所を同時にリフォームしませんか。

同時に工事することで人件費や諸経費が抑えられるだけでなく、工事の期間を短くすることができるだけでなく、お客様の手間を大幅に減らすこともできます。

リフォーム会社では、多くの場合見積もりを無料で行っていますので、玄関まわりの見積依頼をする際に、他の箇所の点検も合わせてお願いすると良いでしょう。

さらにコツとしては、複数の会社に見積りを依頼して、見積金額を見比べることです。

見積書を比較検討しながら、実際の工事時期やおおよその価格などを考慮した後、工事プランを決定しましょう。

 

 

【外構リフォーム】業者選びのポイントとは

水周りや内装のリフォームと同じように、業者選びはリフォーム成功のための重要なポイントです。

失敗しないための業者の選び方をご紹介します。

 

 

施工実績を確認する

リフォーム会社では施工事例をホームページ上で公開している会社が多くありますので、外構リフォームで実績のある業者を選ぶと安心です。

特に、カーポートやブロック塀などの設置については、「建築基準法」の基準を満たす必要があり、専門的な知識が必要になります。

初めて業者を探す際は、ホームページで施工例を確認したり、実際に見積もりに来た際の印象などをチェックしておきましょう。

 

 

保証やアフターサービスが充実しているか

高い耐久性がある商品や材 料を選んでいても、雨風や台風、積雪などの影響で不具合や劣化がいづれ発生してしまいます。

そのため、保証やアフター サービスの有無を確認してください。

工事後のアフターサービスがしっかりしている会社を選び、加入している保険や補償内容を必ず確認しておきましょう。

また日ごろのメンテナンスも大切です。完成後は、設備等のメンテナンス方法についても説明を受けましょう。

 

 

まとめ

今回の記事では、エクステリア全般のリフォームについてご紹介しましたが、目的に合う情報は見つかったでしょうか。

門のまわりから玄関までのスペースは、お客様のこだわりや好みを発揮できる大切な空間です。

お気に入りのアイテムを選んで、住まいの顔、とも言える玄関周りをさらにアップ グレードしましょう。

 

【エクステリア】外構リフォームとは？工事内容の詳細や費用相場などを施工事例も交えて千葉市のリフォーム会社が徹底解説しました。

 

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