2024.03.20ブログ
手すりの取り付けにかかる費用相場は?場所別の価格から介護保険を利用する際の注意点などを施工事例も交えて千葉市のリフォーム会社が徹底解説!
室内の階段や玄関、廊下や浴室など、安全面の配慮や介護のために手すりを付けたい人と希望される方もいらっしゃるでしょう。
特に高齢の方や小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、手すりがあるだけで、室内での転倒やケガを未然に防ぐことができることもあり、住まいの安全性を高めることができます。
今回の記事では、室内や外構部分に手すりを後からリフォームで取り付ける工事について、工事費用の相場だけでなく、設置可能場所や手すりの種類なども解説します。
要支援・要介護認定を受けた高齢者がご家庭にいらっしゃる場合は、介護保険などの助成制度を利用し、安く設置することができます。
簡単な工事で設置できる手すりを取り付け、住まいの安全性を高めましょう。
手すりで室内を安全な空間に
健康で若い人ならば、毎日の暮らしの中で「手すりがなくても、大丈夫」という方が多いかもしれませんが、高齢になると、「手すりがあってよかった」と感じることが増えてきます。
高齢者の転倒事故は自宅で起きやすいと言われています。
政府広報オンラインの記事によると、高齢者の転倒事故の多くは、居間・寝室、玄関、階段・廊下、浴室など、住み慣れた自宅で発生していると伝えています。
年齢を重ねると、住み慣れた自宅であっても、和室に入る際のわずかな段差や洋室のカーペットの端でつまずくといったリスクがあり、身体状況に合わせた生活環境に整備することが重要になります。
高齢者が転倒してしまうと、大けがをしたり、介護が必要になったり、深刻な状態になることも少なくありません。
未然に事故を防ぐために、自宅内に手すりをもうけたり、段差をなくしたりといった高齢者が移動しやすくなる住まいづくりの検討が必要になります。
高齢者の転倒がいかに危ないか、という認識をご家族でシェアすることも大切です。
参考)たった一度の転倒で寝たきりになることも。転倒事故の起こりやすい箇所は?
【場所別】手すりを設置したい場所は?
自宅内での移動や立ち座りを安全に行うために設置したい手すりですが、どこに設置すると効果的でしょうか。
手すりを設置すると安全な場所やその必要性について紹介しますので、目的に合った位置を選び、手すりを取り付けましょう。
高齢者だけでなく、同居する家族も安心して暮らせる住まいが実現します。
階段
階段を上り下りする時に、ちょっとつかまる場所があると安心感につながります。
先ほどもお伝えしたとおり、高齢の方が自宅の階段で転倒したり、踏み外したりすることによって、ケガや骨折をしてしまい、入院や寝たきりになってしまうこともあります。
手すりを握ることで転倒などの事故を防ぐことができるほか、体のバランスを乱すことなく、ラクに移動できるといった役割も果たしてくれます。
「家の階段に手すりが欲しい」と感じている方がいらっしゃるかもしれません。
まず、法律で規定されている安全 対策についてご紹介します。
建築基準法施行令第25条によると
第1項→階段には手すりを設けなければならない。
第2項→階段の両側には手すり又は側壁を設けなければならない
となっており、新築を建てる際に、階段の片側には必ず手すりが必要です。
ただし、この法律は平成12年6月1日以降に制定されたものであり、改正以 前に建てられた住宅では、階段の両側に側壁があれば、手すりは必要ありませんでした。
現在の住まいの階段に手すりがないという場合は、安全対策のため、リフォームで手すりを設置することをおすすめします。
廊下
トイレや浴 室など、リビングや寝室から別の場所に移動する際に通る廊下にも手すりがあれば安全です。
特に、高齢 者が夜中にトイレに行く時など、暗い時間に通る際は手すりがあると手を添えて歩けるため便利なほか、最近では、金具部分にLEDが取り付けられた手すりもあります。
玄関
段差の上り下りや靴の履き替えなどで、体が不安定になることがありますが、玄関内に手すりを使えば、体が安定し、靴の脱ぎ履きなどがラクに行えます。
特に玄関の土間と室内の床面の段差が大きいご家庭では、手すりに加えて踏み 台も置くと安心です。
浴室
床にこぼれていた水で転倒したり、浴槽に入る際にふらついたりと、お風呂や洗面所も事故が起きやすい場所です。
高齢者や小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、手すりがあると転倒などを予防するのに役立ちます。
最近では、ユニットバス本体のリフォームの際に手すりの設置を希望するご家庭も増えてきました。
洗面 所から浴室への出入りを補助する手すりや浴槽への出入り、浴槽内の立ち座りを補助する手すり等を設置してバリアフリー化しておくと、転倒の心配がなく、スムーズに入浴できます。
トイレ
トイレ内での立ち座りをする際に、便器付近に一本手すりがあると、体がふらつくのを防いでくれ、姿勢が安定します。
また足腰など体に痛みがあると、トイレでの姿勢が負担になることがありますが、手すりがあるとスムーズに使用できます。
外構
外構に関連した手すりには、さまざまな種類があり、門扉から玄関ポーチまでのアプローチに設置できるほか、庭やウッドデッキ、バルコニー、ベランダ、窓などにも設置できます。
屋外は雨や雪などの影響で滑りやすい時もあり、段差や階段、スロープに手すりがあると安心です。
手すりの種類とは?
一口に手すりと言っても種類はさまざまで、場所によって設置するタイプが違う場合もあります。
手すりの主な種類についてまとめましたので、ご覧下さい。
水平型
最も一般的な手すりのタイプで、文字どおり地面や床面に対して水平方向に設置し、歩行をサポートします。
水平型の手すりは、室内の廊下に設置されることが多く、手を添えたまま移動できます。
縦型(I型)
縦型やI型とも呼ばれる手すりは、立ち座りの動作や上下の段差がある場所に設置することで、縦方向の動きをサポートしてくれます。
例えば、浴槽へ出入りするときや、玄関の土間から室内へ上がるとき、手すりを握って身体を支え、うまくバランスをとることができます。
L字型
L字型の手すりは、アルファベットのLに見える形状をしており、水平型と縦型を併せた形で、多機能トイレなどで目にすることがあります。
トイレや浴室内における立ち座りの動作が簡単にできるよう補助してくれ、玄関にも設置されることがあります。
施工事例
千葉市中央区宮崎町
before
after
その他の施工実績はこちら
【場所別】手すりの取付費用の目安
手すりの取り付け費用相場は、手すりの形状や長さによって変動しますが、一般的な広さの自宅を例に費用や、設置の際のポイントなど、概要をご紹介します。
費用の目安は、介護保険を利用しないケースです。
【階段】
階段のデザインにより、費用が異なりますので、自宅の階段はどのタイプになるかまずご確認ください。
階段の手すりは、左右両側に上から下まで連続して取り付けると安全性が最も高くなりますが、片側のみ設置の場合もあります。
片側のみの場合、降りる際、聞き手側になる位置に設置すると使い勝手が良くなります。
また、現在取り付けられている手すりが使いにくい場合は取り外して、交換することもできます。
■直階段
(特徴)
2階までまっすぐに伸びる階段。スペースが狭くても設置できるメリットがある反面、階段を踏み外すと下まで転落する可能性が高いため、手すりの設置が必要です。
(費用相場)
3万円~7万円
■かね折れ階段
(特徴)
階段の途中が折れ曲がっている階段。途中で折れ曲がっている構造のため、一番下まで転がり落ちていく危険性を抑える反面、費用は高くなります。
(費用相場)
4万5千円~9万円
■折り返し階段
(特徴)
かね折れ階段よりも曲がった部分が多く、踊り場がある階段で、上から見ると「U」のように見える階段。
手すりの取り付け方が複雑になる場合や取り付ける範囲が長くなるため、費用が最もかかります。
(費用相場)
7万5千円~15万円
【廊下】
廊下の手すりは、直線的に取り付けるため、取付作業が簡単なため、比較的価格は低めです。
使いやすい高さに取り付けることが必要なため、メインで使う人の身長に合わせて設置することが重要です。
(費用相場)
1万円~3万円/1m
下地費用を含めると、6万円~10万円
【玄関】
1m以内の短い手すりのケースが多く、気軽に設置できます。
(費用相場)
8千円~2万5千円(材料費+工事費込み)
【浴室】
浴槽付近や出入り口、脱衣所など、必要に応じて取り付け位置を選ぶことができます。
ただし、 取り付ける壁の材質によっては、手すりを付けられない箇所や補強工事が必要な場合もありますので、見積りなどの際に工事業者に確認しましょう。
(費用相場)
2万円~3万円
【トイレ】
トイレの手すりには「便器で固定する手すり」と「壁に固定する手すり」の2種類あり、困りごとや要望によってタイプを決定します。
要望をリフォーム会社に伝えて、適切な場所に設置できるようにしましょう。
また浴室同様に、壁の下地補強工事などが必要な場合もあります。
(費用相場)
2万5千円~6万円(手すりの商品価格は、約1万円〜3万円が一般的)
【外構】
屋外に設置する手すりは、
・直射日光や雨風に耐えられるステンレスやアルミ、鉄など耐久性のある素材
・コンクリート等の地面に穴をあけ支柱を打ち付ける工事が必要
といった理由から、室内向け製品と比べると本体価格が高く、工事費用もかかります。
(費用相場)
外構部分のリフォームは広さにより価格が大きく異なりますので、一概には言えませんが
玄関まわりで使用する手すりは、1万円~3万円/㎡が目安と言えます。
費用内訳は、商品や金具代+工事費+諸経費(駐車場代など)となります。
玄関アプローチの地面は、コンクリートや石材、レンガなど硬い素材が使われていることが多く、穴あけの費用だけで、7〜8万円ほどと、高額になるケースもありますので、見積もりの際に料金を事前にチェックしておくことが重要です。
補強工事が必要なケースとは?
手すりを設置する際、
・取り付けたい場所に柱や間柱がない
・壁の強度に問題がある
といった場合に、後付け用の【補強板】を使用します。
補強板は平型の木製で、幅8〜11cm、厚みは1.5〜2.5cmの範囲でいくつかの種類があります。
取付方法は、補強板を手すりを取り付けたい場所に先に取り付け、その後、手すりを取り付ける手順となります。
手すりの工事では、下地の補強が必要となる場合もあり、その際、壁紙(クロス)を張り 替える補修作業も必要となります。
リフォーム業者はどう探す?
リフォームを考えているけれども、「どこに依頼したらいいのか、わからない」ということもあるでしょう。
初めてリフォーム会社を探す場合は、自宅近くにある会社や店舗に問い合わせてみることやホームページから探すこともできます。
ホームページ上では、施工事例を見て、実績の多い業者を選ぶと安心であるほか、口コミ欄なども参考になるでしょう。
また業者を決める際には、複数社の見積もりを取り、比較することが大切です。
依頼内容を登録すると、複数社に一括して見積もりを無料で請求できるサイトもありますので、利用してみませんか。
リフォーム会社を決定する際には、慎重に検討して、信頼できる一社を決めましょう。
お気に入りの会社が見つかれば、屋根や外壁の塗装など、今後のリフォームで依頼することもできます。
中には、DIYで安く対応したいと考える方がいらっしゃるかもしれませんが、手すりには、大人1人分の体重がかかります。
設置の際は、壁の強度などの調査も必要になりますので、リフォームのプロによる工事をおすすめします。
介護保険等を利用して設置する場合
ご自宅に要介護・要支援の認定を受けている高齢者がいらっしゃる場合、手すりの追加設置などのバリアフリー工事を、住宅改修費用の助成制度を利用して、設置することが可能です。
利用にあたっては、工事費用の全額が支給されるわけではなく、支給金額には限度があります。
介護保険
介護保険では、住宅改修のための支援を受けることができますが、費用の全てを介護保険で賄えるわけではありません。
介護保険制度による住宅改修費の支給限度基準額は、【20万円】が上限となっています。
工事費用の負担割合は利用者全てが同じではなく、1割から3割の自己負担となります。
利用手順としては、まず手すり設置工事を行い、費用の全額を支払い、その費用の一部がお住まいの市町村から償還払いされることになっています。
介護保険による住宅改修では、手すりの取り付けだけでなく、廊下や玄関の段差解消や滑りの防止、引き戸などへの扉の取替え、和式から洋式便器への取替え工事などを行うことができます。
ただし、可動式など、工事を伴わない手すりやスロープの設置は支給対象とならないなど、いくつかの条件がありますので、注意が必要です。
詳しい内容については、担当のケアマネージャーにご相談ください。
自治体独自の助成制度
弊社が所在する千葉県でも住宅改修のための助成制度がありますので、一部をご紹介します。
例えば、「高齢者住宅改修費支援サービス事業」では
要介護(要支援)認定を受けている65歳以上の方で、病気、障害等に伴う身体機能の低下のある方を対象に、「手すりの設置」や「段差の解消」など、改修工事を行うための費用の一部を助成する制度があります。
適用条件に関する不安や申請方法が分からないといった場合は、千葉市で実施している相談会などで問い合わせることができます。
県内の他の市町村でも、バリアフリーリフォームを行う際に活用できる独自の補助金制度がありますので、ホーム ページで詳細を検索してみてはいかがでしょうか。
千葉県 リフォームに係る助成制度等について
まとめ
今回の記事では、階段や廊下などに手すりを設置する工事についてご紹介しましたが、参考になる情報は見つかったでしょうか。
後から設置する際には、手すりを実際に使用する方の身長に合わせて取り付けることができるため、家庭内での安全性がより高まります。
適切な場所に手すりを設置して、日常生活でケガや転倒が起きない、安全な住まいへとリフォームしましょう。
手すりの取り付けにかかる費用相場は?場所別の価格から介護保険を利用する際の注意点などを施工事例も交えて千葉市のリフォーム会社が徹底解説しました。
ご質問・お悩みなど、気軽にメールやお電話にてお問い合わせください。
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当社は千葉市中央区に所在するリフォーム会社です。千葉市の他にも四街道市・佐倉市・市原市・習志野市・船橋市・八千代市などの地域から多数のご依頼を頂いております。お風呂・キッチンなどの水廻りのリフォームを中心にフルリフォーム ・リノベーションもお任せください!
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