「トイレをリフォームしよう！」と決心したものの、「タンク付きのトイレにしようか、タンクレストイレにしようか？」と悩んでしまうお客様は多くいらっしゃいます。

今回の記事では、タンク式トイレとタンクレストイレの特徴や違いについて解説し、タンク式トイレのメリット・デメリット、おすすめの便器や費用相場について、まとめてご説明します。

トイレ選びは、戸建て住宅かマンションかといった構造上の違いや、何を重視したいか、どんな雰囲気の空間にしたいかによっても変わってきます。

タンク式・タンクレスのどちらにしようかと検討中の方に、参考となる情報をお届けします。

 

 

タンク式・タンクレストイレのしくみは？

毎日のように使用するトイレですが、給排水のしくみについて詳しく理解すると、さまざまな種類のトイレの中から、自宅のトイレに適したタイプを選ぶ際に役立ちます。

タンク式・タンクレストイレのしくみについて、まずご紹介します。

 

 

タンク式トイレ

古くからあるトイレは、和式やタンク式トイレがありますが、今ではタンク式トイレが主流となっています。

タンク式は、タンク・便器・便座が1セットとなっており、「組み合わせトイレ」と呼ばれることもあります。

便器の後ろに貯水タンクが設置され、タンクに水を貯め、排水を行います。

弊社では、便器の交換から、トイレ全体を大きくリフォームする工事を行いますが、タンク式トイレの人気は根強く、これまでと同じタンク式を使い続けたいというリクエストも多く伺います。

 

 

タンクレストイレ

タンクレストイレはその名の通り、貯水するためのタンクを無くしたトイレで、1993年に「ネオレストＥＸ」としてTOTOが初めて発売しました。

タンクが無い分、トイレを広々とした空間にデザインできるだけでなく、便器はスマートでおしゃれな見た目をしています。

手入れも簡単になり、節水効果が高い製品が多く開発されています。

 

 

タンク式トイレの特徴やメリット

開発から現在まで長く利用されてきたタンク式トイレですが、長く利用され続けるには、それなりの理由があります。

タンク式トイレの特徴について、代表的なものをご説明します。

 

 

本体価格が手ごろ

タンク式トイレの大きなメリットは、タンクレスと比べて、本体価格が安いところだと言えます。

タンクレストイレが発売されているといえども、まだまだ主流はタンク付きです。

タンク式トイレを新たに設置する場合、本体価格が５万円台から購入できるケースも少なくなく、リフォーム費用を10万円台に抑えることも十分に可能です。

「トイレのリフォームは高そう」と感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、工事費用込みで10万円台なら、トイレのリフォームを決断しやすいと感じます。

 

 

便座・ウォシュレットのみを変更できる

パーツを組み合わせて設置されているタンク式トイレでは、不具合が起きた部分だけを取り替えることができます。

トイレの不具合では、タンクからの水漏れ、便座やフタの割れ、温水洗浄便座の故障などの頻度が高めですが、修理の際には、タンクや便座などの部品を取り替えることが可能です。

タンクレストイレの場合では、便器と便座が一体となっていますので、部品のみを取り替えることは、できないケースがほとんどです。

便器を長く使える点で、タンク式トイレは環境にもやさしいと言えます。

 

 

手洗い場がある

タンクレストイレはタンクが無いため、トイレ内に手を洗う場所がありません。

トイレ内に手洗い器を設置できますが、

・トイレ内が手狭になる

・配管工事等が別途、必要になる

といった理由から、洗面 所が近いご家庭では設置をしないケースもあります。

「トイレ内に手洗い場が必要」というご家庭では、従来からのタンク式をおすすめします。

 

 

水圧に関係なく利用できる

タンク式は貯水タンクにあらかじめ溜まっている水を利用して洗浄を行いますが、タンクレスは水道に直接つながっており、水圧を利用して洗浄を行います。

その違いがよく分かる例が、「連続洗浄ができるかどうか」です。

タンク式は水をタンクに貯めてから洗浄します。そのため、先に利用した人がいると、次に利用する人は、水が溜まるまで待つ必要があります。

一方、タンクレスの場合は、水道管につながっているので、連続使用ができます。公共の場所など、多くの人が利 用するトイレはタンクレストイレになっています。

そのため、マンションなどの集合住宅の高層階は、低層階と比べて水圧が低いため、水流が弱く、流れが悪くなる場合もあります。

タンクレストイレが問題なく設置できるかどうかは、プロによる調査を経て判断されますが、しくみを覚えておくと役に立ちます。

 

 

停電時でも使用できる

災害時では、タンク式トイレが強いと言えるでしょう。

断水時は、タンク式・タンクレスともに水を流すことはできませんが、タンク式はタンクに水が残っていれば、1，2回使用できます。

タンクレスの場合や、タンクが空になった場合、汲んで来た水を直接便器に流すことになりますが、強く流し込まないと詰まってしまう可能性がありますので、注意しましょう。

停電時、、タンクレスでは洗浄時に電気を使用するため、通常の使用ができなくなります。

停電時の対応方法としては、各メーカーとも手動での対応となり、例えばPanasonic（パナソニック）のタンクレス、アラウーノでは乾電池や手動レバーで排水できるよう設計されています。

なお、タンク式は、停電時でも排水可能です。

 

 

タンク式のデメリット

タンク式にもデメリットがありますので、ご紹介します。

「それでもやっぱりタンク式がいい！」「次はタンクレスにしたい！」など、さまざま比較検討した上で、ベストな決断をしましょう。

 

 

掃除の手間がかかる

タンクと便座との繋ぎ目やタンクの裏側、手洗い器など、掃除する面が多く、手が届きにくい場所があります。凸凹もあることから隙間にホコリなどが溜まりやすく、手洗い器の水が飛び散ることもあります。

その点、タンクレスでは継ぎ目がないため、フラットな表面をサッと拭くだけで掃除が済み、清潔な状態を保つことができます。

 

 

タンクレスよりも節水機能は劣る

ＴＯＴＯを例にしますと、タンクレスでは

ネオレスト（床排水）　大　3.8Ｌ・小　3.0Ｌ

に対して、タンク式トイレでは

ピュアレスト　　大4.8Ｌ・小　3.6Ｌ（ecoボタンなら3.4L）

といった結果が公式ホームページ上で公開されています。

１日に何度も使用するトイレであり、家族が多いと、さらに使用回数は増えます。光熱費の節約を考えるなら、節水効果の違いにも注目して選ぶことがポイントです。

 

 

トイレが狭くなりがち

交換するトイレにもよりますが、既存のタンクよりも大きい場合もあります。

特に、バリアフリー化などを考えてリフォームする場合、手すりを設置するとトイレの中が狭くなってしまいます。

タンクをコンパクトにすることでトイレの狭さを解消することができますので、見積もりを依頼する前にサイズは必ず確認しましょう。

その点、タンクレスにするとタンクが無い分、スペースが広くなるため、快適な空間になります。

 

 

手洗いに手が届かないお子さまも

タンク式トイレは手洗い器があり便利ですが、お子さまが小さいうちは手が届きにくい場合もあります。

その点、タンクレスの場合は手洗い器を低めに設置できるので、小さなお子さまもラクに使用することができます。

ただ最近では、タンクの高さを抑えたり、水はねしづらくしたりと、タンクの手洗い器に工夫が施されています。

 

 

シャワートイレ一体型というタイプも

タンク式・タンクレスのメリットを掛け合わせた、シャワートイレ一体型という製品もあります。

タンク式のトイレですが、すべてのパーツが一体となっているため、凹凸が少なく、お手入れが簡単というメリットがあります。

リクシルでは、「プレアスLS」アメージュシャワートイレ、TOTOでは、「GG」「GG-800」というラインナップで販売されており、ご家庭の希望に合わせて、手洗い器の有無を選べます。

 

 

タンク式とタンクレストイレの設置費用は？

タンク式やタンクレストイレを設置する際の費用はどのくらいになるのでしょうか。

選択する製品の機能により、大きな幅が出ますが、一般的な例についてご紹介します。

 

 

タンク式トイレ

既存の便器から新しいタンク式に交換する場合の費用は、工事代金と合わせて【10万円】程度となることが多くあります。

本体価格にもよりますが、予算としては15万円を考えておくと十分かと思います。

ただ便器本体を交換する際に、床や壁紙の交換といった内装のリフォームもセットで実施されるお客様が多く、高くても【40万円】前後に抑えることができるでしょう。

 

 

タンクレストイレ

洋式トイレからタンクレストイレに交換する場合は、本体価格の違いやタンク式と比較すると新たに配管工事等（３万円～5万円）が発生するため、リフォーム費用は高くなります。

本体価格はタンク式と比べて、５万円から10万円ほど高く、グレードによっては、本体価格だけで30万円以上の商品もあります。

一般的な価格のタンクレストイレと工事費用を合わせると、およそ【25万円から50万円】が目安となります。

 

 

施工事例

弊社ではタンク式・タンクレスともに施工実績があり、それぞれの施工事例をご紹介します。

①佐倉市中志津

（施工内容）

　トイレ取替、キャビネット設置、天井・壁クロス貼替、床フロアタイル貼り

（工期）

　2日

（費用目安）

　45万円

（設備）

　TOTO レストパル(床排水) I型

 

before



after



 

②千葉市中央区南町

（施工内容）

　トイレ取替、床下地張替、床ＣＦ貼り、天井・壁クロス貼替、換気扇取替

（工期）

　1日

（費用目安）

　24万円

（設備）

　アメージュ便器 リトイレ

before



after



 

③千葉市稲毛区作草部

（施工内容）

　トイレ取替、床ＣＦ貼り（洗面室含む）

（工期）

　1日

（費用目安）

　25万円

（設備）

　アメージュ便器 リトイレ

before



after



 

④千葉県千葉市

（施工内容）

　トイレ取替　内装

（設備）

　サティスSタイプリトイレ

before



after



 

 

LIXIL・TOTOのおすすめ製品を紹介！

※LIXIL　アメージュ

弊社では、衛生関連商品のトップメーカーであるLIXILやTOTOのトイレを選択されるお客様が多くいらっしゃいます。

一部ではありますが、多くご依頼をいただく製品の詳細をご紹介します。

 

 

LIXIL　アメージュ

タンク式トイレで、施工事例も多くあります。

本体の価格と工事費込みで20万円台と、お得に設置できるため、大変人気があります。

「アクアセラミック」というLIXILオリジナルの素材でできたトイレは、表面がツルツルしているため、汚れを寄せ付けません。

さらに、フチなし形状のデザインになっているため、掃除の手間を大幅に省くことができるほか、節水タイプの便器でもあります。

 

 

TOTO   レストパル

レストパルもタンク式トイレですが、タンク部分は収納スペースになっているというユニークな製品です。

キャビネット部分に配管などがうまく隠されているため、見た目もすっきりとしておしゃれです。

流すだけで便器の汚れを落とすことができる「セフォンテクト」という素材が採用されているほか、掃除もしやすいデザインになっており、清潔な状態を長く保つことができます。

 

 

TOTO　サティス

タンクレストイレのサティスは、便フタを触らず開閉・自動洗浄機能など、魅力的な機能が数多く搭載されています。

また、掃除の手間を省ける工夫がいくつも施されており、プラズマクラスターイオンが浮遊カビ菌や付着菌の除菌をしてくれるほか、においの発生も抑えます。

 

 

迷ったらリフォームのプロに相談を！

初めてのリフォームとなると、迷うことも多くあります。そのような時はリフォーム会社

気軽に相談しましょう。

施工実績が多く、経験豊富なプロならば、お客様の住宅にどのようなトイレ設備が最適なのかをアドバイスしてくれるほか、設置に際しての注意点なども教えてくれるはずです。

リフォームで後悔しないためにも、無料見積などを利用して複数の会社にコンタクトを取り、信頼できる一社を選びましょう。

 

 

まとめ

今回の記事では、トイレ選びを検討中の皆さまの参考になるよう、タンク式・タンクレスのトイレの違いや特徴、メリット・デメリットなどをご紹介しました。

実際のトイレ選びで役立ちそうな情報は、見つかったでしょうか。

トイレリフォームでは、いきなり「タンク式・タンクレスのどっちにしよう？」という視点から考えるのではなく、「どんな機能があったら便利か？」「自宅の設備にあう方はどちらか？」など、望む機能やメリット・デメリットから考えると、理想のトイレイメージが浮かんできます。

時間をかけてリフォームのプランを検討し、納得のトイレ設備を選びましょう。

 

 

【施工事例も紹介】タンク式トイレの特徴やメリット・デメリットをタンクレストイレと比較して千葉市のリフォーム会社が徹底解説しました。

 

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