使用頻度が高いキッチンや浴室、トイレ、洗面所といった水回りは、毎日の暮らしに欠かせないものであり、安心して清潔に使える状態をキープしたいものです。

今回の記事では、マンションにお住まいの方や、これからマンションのリノベーションを検討される方などの参考になるよう、水回りリフォームの費用相場やポイントをご紹介するほか、水回り4点セットといったリフォームプランについても解説します。

弊社の施工事例も合わせてご紹介しますので、リフォームの際にご活用ください。

 

 

水回りリフォームとは？

「水回りとは、どこを指すのか」というと、「キッチン」「浴室」「トイレ」「洗面所」の4カ所を指します。

住まいの中でも、水回りの４箇所は、毎日のように水を使い、湿気もたまりやすいため、特にカビや水アカなどの汚れが溜まりやすい場所です。

さらに湿気が多いと、カビや細菌が繁殖し、アレルギーを起こすリスクも高まるほか、結露により、窓枠や床が傷んでしまうこともあります。

長年使用を続けていると、知らないうちに劣化が進み、突然「お湯が出ない！」「水もれしている」といったトラブルが発生することもあります。

一見すると何も問題がないように見えるかもしれませんが、目には見えない場所で劣化が進んでいる可能性もあります。

劣化が進んでしまうと、リフォーム費用が高額になってしまうケースもあります。

使用開始から10年以上経過している場合は、リフォームを検討し始める良いタイミングと言えるでしょう。

 

 

【場所別】リフォームのタイミングをご紹介

一般的に、水回りのリフォームは10年〜15年と言われていますが、リフォームと言っても内容はさまざまです。

例えばキッチンですと、コンロやレンジフードだけの交換といった簡単なものから、老朽化した設備をまるごと入れ替える大掛かりなリフォームまで、内容はさまざまです。

リフォーム会社に依頼する前に、設備の状態をチェックして、リフォームのタイミングを見極めましょう。

 

 

キッチン

弊社でもキッチンリフォームを承っておりますが、「ガスコンロからIHヒーターに変えたい」「古くなったレンジフードだけを交換したい」といったお客様や、設備の老朽化をきっかけとして、総入れ替えを希望されるお客様など、ご家庭によってリフォーム内容はさまざまです。

「掃除してもきれいになった感じがしない」「古さが目立ってきた」というきっかけから、キッチンリフォームに踏み切った方も多い印象です。

最新型のシステムキッチンは、掃除の手間を省くための工夫が充実していますので、格段に便利になります。

生活やライフスタイルの変化が、リフォームのきっかけとなることもあります。

例えば、お子さまの誕生をきっかけに「壁付けキッチンから対面キッチンへのリフォーム」を実施される方もいらっしゃいますし、お孫さんの誕生や定年退職にあわせてキッチンリフォームを行うこともあります。

 

 

トイレ

トイレ設備の交換は15〜20年が目安となっていますが、「トイレがつまりやすい」「ヒビ割れが大きくなってきた」「臭いがひどくなってきた」といった場合には、点検もかねてリフォーム会社に相談することをおすすめします。

また、故障などはないけれども、「最新型のトイレに変えたい！」といった希望もあるでしょう。

10年以上前に設置されたトイレと最新型のトイレとでは、使用する水量に大きな違いがあるほか、掃除の手間を大幅に省くことができるしくみが備わっています。

トイレ設備を一新することで、節水になるほか、掃除の煩わしさからも解放されます。

 

 

浴室

お風呂は、約20年で交換の時期を迎えると言われていますが、20年未満だとしても、壁や床、浴槽などの劣化が目立ち始めたため、リフォームを検討するご家庭が多い印象です。

特に、ユニットバスではなく、在来工法の浴室では、床や壁のタイルがヒビ割れたり、はがれたりすることで下地まで水分が侵入し、腐食が進むことがあり、浴室全体の傷みがきっかけで、ユニットバスへリフォームすることがあります。

また長年使っていると、浴室全体の黒カビや排水溝からの臭いなどがある場合もあり、それらが浴室リフォームのきっかけとなることもあります。

さらに、「浴室の寒さを解消したい！」という理由からリフォームを行うご家庭も多くあります。

断熱性能の高いユニットバスに交換することで、寒い日でも快適にバスタイムを楽しめるほか、ヒートショックを防ぐこともできます。

 

 

【マンション】水回りリフォームにかかる費用相場

水回りのリフォームを行う際、一般的には
「本体価格」＋「工事費用」＋「諸費用」
がかかりますが、費用相場は工事内容や範囲、リフォーム前の状況などにより、かなりの幅があります。

また施工業者によっても費用が変わってきますので、必ず複数の会社の見積もりを比較し、検討するようにしましょう。

ここからは、一般的な費用についてご紹介します。

 

 

キッチン

キッチンリフォームでは
①既存のキッチンを新しいものを入れ替える
②床や壁も同時にリフォームする
③壁付けキッチンから対面式へ交換
④キッチンの位置を移動させる

といった大掛かりなものから、ガスコンロや換気扇、水栓の交換といった簡単な工事まで、内容はさまざまです。

最低限の機能に絞ったローグレートのシステムキッチンなら、【60万円～80万円】
でリフォーム可能です。

デザイン性もあるミドルグレードの場合は、【70万円〜110万円】が相場となります。

注意点としては、ビルトイン食洗機やIHヒーターなどは、オプション設備になることです。

便利なタッチレス水栓や昇降式吊り戸棚なども追加してしまうと、あっという間に予算オーバーになりかねませんので、必要な機能を慎重に選びましょう。

大きな工事になりますが
・壁付けキッチンから対面式に交換する　【60万円～200万円】
・キッチンを交換して場所も移動する　　【100万円～200万円】

といったリフォームもあります。

最近では、キッチンとリビングを一続きにするといった、間取りの変更を伴うリフォームも人気ですが、マンションでは配管の制約がある場合が多いため、実現できるかを早めに確認しておきましょう。

 

 

トイレ

トイレのリフォーム費用は【5万円〜60万円】が目安ですが、工事内容や便器の種類により金額は大きく変動します。

トイレのリフォームは、費用が高くかかると思われがちですが、施工範囲が狭いため、思った以上にリフォームしやすくなっています。

以下、およその金額をお伝えします。

①ウォシュレットの新設・交換　【5万円～17万円】
②トイレ本体の交換　　　　　　【10万円～25万円】
③和式トイレを洋式トイレに交換【20万円～60万円】

トイレ本体は、シンプルな機能だけの安いタイプですと、【５万円】台から購入可能です。

タンクレストイレや多機能なトイレは、本体のみで【15万円〜20万円】以上となり、タンクレスの場合はトイレ内に手洗い器を設置するご家庭もあります。

また、トイレ設備を交換すると同時に、壁紙（クロス）や床の張り替えを行うことも多くあり、費用は以下の通りです。

素材や広さにより価格は変動しますが
・壁紙の張り替え　【3万円～6万円】
・床の張り替え　　【2万円～6万円】

とお考えください。

 

 

浴室

マンションの浴室リフォームは、大きく分けて
①ユニットバスの取替工事
②壁・床などの修繕工事　シャワーの新設工事
③浴室乾燥機や追い炊き機能・浴室テレビなどの取り付け工事
などがありますが、最も多く依頼を受けるリフォームは、ユニットバスの取り替え工事になります。

既存のユニットバスから交換する際の費用相場は、【50万円～100万円】となるケースが多いですが
・浴室乾燥機　　【10万円～25万円】
・追い炊き機能　　【20万円～60万円】（※管理規約により取付できない場合も）

といった機能を新設する工事もあります。

ユニットバスのグレードにより費用はさまざまですが、マンションの場合は、戸建ての住宅と比べると、面積が狭く、設置可能なサイズは限られるため、費用は抑えめになります。

またタイルを使用した在来工法の浴室は主に戸建て住宅で採用されていますが、30年以上の年数が経過した 中古マンションでも採用されています。

在来工法のお風呂からユニットバスへリフォームする場合は、浴室の解体が必要となるため、費用がかさみ、下地や配管に傷みがあることも多くあります。

傷みの程度にもよりますが、トータルのコストが【100万円】を超えてしまうこともあり、工期も長めになります。

 

 

洗面所

洗面所のリフォームでは
①洗面台のみを新しくする
②洗面台のほか、床や壁紙も交換する
③浴室リフォームと合わせて洗面所も改修する
といったケースがあります。

洗面台本体の交換だけの場合、費用は【10万円〜25万円】が目安ですが、洗面台にもさまざまなグレードがあります。

シンプルな機能に抑えた製品は、【８万円】前後から手に入るものがあります。

シンクのサイズが広く、収納スペースも多い製品やキャビネット付きとなると【10万円～15万円】、高級感のあるデザインで素材にもこだわったハイグレードなものは【15万円～】となります。

また、洗面台を新しいものに交換すると、「壁紙や床の古さが目立つ」といった理由から、同時にリフォームすることも珍しくなく
・洗面所の壁・床の張り替え　【４万円～６万円】
が目安となります。

 

 

マンションリフォームの注意点！

マンションの場合は一戸建てと異なり、リフォーム前に管理規約を必ず確認しましょう。

マンションによっては、独自の規約により工事の進め方や資材や色の指定などがあるケースがあるほか、水回り設備の移動や配管の交換を禁止しているところもあります。

トラブルを避けるためにも、あらかじめ管理組合に相談することをおすすめします。

また工事に際しては、管理組合に事前申請が必要となります。

キッチンやユニットバスなどのリフォームの際には、大きな騒音が発生しますので、近隣住民へのあいさつも忘れないようにしましょう。

 

 

リフォーム費用を抑えるためのポイント

物価の高騰が続き、リフォーム費用を少しでも抑えたいと考える方も多くいらっしゃいます。

ここからは、リフォーム費用を抑えるためのポイントをご紹介しますので、ぜひご検討ください。

 

 

セットプランを利用する

リフォームについてパソコンで検索する際、「水回り３点・4点セット」「水回りリフォームパック」といったタイトルを目にしたことはありませんか。

水回りは同じ時期に劣化が生じることが多いため、多くのリフォーム会社では、キッチン・お風呂・洗面台・トイレをまとめてリフォームするための「セットプラン」を用意しています。

例えば
・キッチン＋浴室＋トイレ＋洗面台（内装工事も含む）　【170万円～】
・浴室＋トイレ＋洗面台（内装工事も含む）　【100万円～】

といったプランがあります。

セットでリフォームすることで、人件費や養生費などを抑えることができるほか、同じメーカーで統一すると価格が安くなるといった大きなメリットがあります。

セットプランのデメリットとしては、選べる商品が限られているケースがあるほか、一度にまとめて工事を行うため、工期が長くなりがちです。

そのため、事前にスケジュールを確認しておくことが必要です。

 

 

補助金を活用する

補助金を活用して、省エネリフォームを行うことができます。

2024年4月現在、国による「住宅省エネ2024キャンペーン」が実施され

・子育てエコホーム支援事業
・給湯省エネ2024事業

といった補助金が用意されています。

子育てエコホーム支援事業では、「エコ住宅設備の設置」というリフォームにて
・節水型トイレ
・高断熱浴槽
・高効率給湯器
・節湯水栓
・蓄電池
を設置する際に、補助金を活用できます。

ただし、設置する製品を自由に選択できるわけではなく、事務局に登録された型番の製品を選ぶ必要があります。

また、高効率給湯器の設置に関しては、「給湯省エネ2024事業」においてより高い補助を受けられる場合もあります。

補助金を利用する工事は、リフォーム会社を通じての申請となりますので、具体的な補助金額や条件などの詳細については、リフォーム会社にてお問い合わせください。

子育てエコホーム支援事業の概要については、ホームページでも確認できます。

 

 

複数の会社から見積もりを取る

どの会社も無料見積サービスを用意していますので、複数の会社へ見積もりを依頼し、費用や内訳、応対の良さなどを比較してから、信頼できる会社を選びましょう。

また、リフォームの要望等を送信すると、複数の会社に一括見積りできるサイトなどもあります。

リフォーム会社によって、得意な工事は異なります。

施工内容が同じでも、工事の流れや方法が異なり、仕上がりに違いが出るといった面もありますので、価格だけで決めるのではなく、実績やサービス内容なども検討材料に入れておきましょう。

また、水回りのトラブルは急に発生することが多く、リフォーム後のサポートも考えると、自宅から近い場所に会社があると安心です。

 

 

予算にメリハリを

水回りのリフォーム費用を抑えつつ、納得のリフォームを実現するためには、お金をかけたい部分とかけない部分のメリハリをつけることが重要です。

特に、システムキッチンやユニットバスなどを選ぶ際、「必ず欲しい機能」やこだわりたい設備などと、「なくてもいい機能」の優先順位をあらかじめ決めておきましょう。

予算にメリハリをつけることで、重視する機能が備わり、家事も楽になるといった満足度の高いリフォームが実現できます。

 

 

施工事例

弊社ではこれまで、多くのお客様から水回りリフォームのご依頼をいただいております。

その一例ではございますが、ご紹介いたします。

 

キッチン
①千葉市中央区登戸（マンションリノベーション）
（設備）タカラスタンダード　システムキッチン　トレーシア（Treasia）

before



after



 

トイレ
千葉県千葉市（マンションリノベーション）
（設備）LIXIL　アメージュ

before


after



 

浴室
千葉県千葉市
（設備）マンションリモデルWYシリーズ Pタイプ

before



after



 

洗面所
千葉県千葉市
（設備）洗面化粧台　LIXIL　シエラS

before



after



※その他の施工事例はこちら

 

 

【マンションリフォーム】成功の秘訣とは

多くの費用と手間をかけて行うリフォーム。

リフォームしたあとに、「失敗したなぁ」「使い勝手があまり良くないかも」といった後悔は避けたいものです。

マンションリフォームの成功の秘訣をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

不満や問題点をまず整理して

まずは、今の家で使いにくい部分、変えたい部分などをリストアップしてみましょう。

家族がいる場合は、みんなで話し合うのもいいですね。

リストアップした項目の中から、優先順位をつけて予算やプランを計画していくと、家族みんなが満足するリフォームが実現できます。

大掛かりな工事の場合は、工事の時期なども一緒に話し合うと良いでしょう。

 

 

完成イメージを具体的に描こう

リフォームしたい場所が決まったら、実際にどのようなリフォームができるのか、インターネットのサイトやカタログなどを利用して、情報を集めてみましょう。

さまざまな情報に触れる中、きっと参考にしたくなる事例に出会うはずです。

ただし、サイト上や雑誌に掲載されている写真だけではサイズ感が分かりにくいため、注意が必要です。

購入した後に「部屋の雰囲気と違う」「イメージと違った」といったことが珍しくないため、お気に入りの商品が見つかったら、ショールームに行って実物に触れてみることが大切です。

また、リフォーム会社主催のリフォームイベントなどにも足を運んでみましょう。

数多くの情報に触れ、完成イメージを具体的に描くことで、失敗のないリフォームに近づきます。

 

 

気軽に相談できるリフォーム会社を選ぼう

リフォーム成功のかぎは、リフォーム会社に施工実績や知識が豊富にあるか、スタッフが「親身に相談に乗ってくれるかどうか」「適切な提案をしてもらえるか」にもあります。

そのため、気軽に相談できる雰囲気があり、依頼者の疑問や質問にしっかりと答えてくれるリフォーム会社を選ぶことが重要です。

初めてのリフォームとなると、業者選びが難しいといった不安もあるかと思います。

見積請求は無料で行える会社がほとんどですので、自宅エリアから近いリフォーム会社や専門業者などから探し、対応の良い会社をリストアップし、費用や工事の期間などをじっくり検討し、信頼できる１社を選びましょう。

 

 

まとめ

今回の記事では、マンションの水回りリフォームについて解説いたしましたが、役立つ情報は見つかったでしょうか。

特に、初めてのリフォームとなると、さまざま迷いがちで、悩みや不安も大きくなるものです。

理想のリフォームが実現すると、毎日の暮らしが快適になります。

信頼できるリフォーム会社に出会い、理想のリフォームを実現しましょう。

【マンション】水回りリフォームの費用相場は？注意点やリフォームセットの紹介などを千葉市のリフォーム会社が施工事例とともに徹底解説しました。

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