一年を通じて直射日光や雨風の影響を受けてしまうカーポートは、住まいの中でも、劣化の進みやすい箇所です。

特に屋根部分は、色あせや細かなキズが生じやすいほか、自然災害が原因で、壊れてしまうことも珍しくありません。

今回の記事では、破損や傾きなど、具体的な劣化の症状や屋根交換の費用相場、信頼できる修理業者の選び方など、カーポートにまつわる情報について、施工事例とともに解説します。

カーポートに不具合があると、駐車している車にも影響が及ぶ可能性があります。

リフォームで不具合を解消し、安全性の高いカーポートを手に入れましょう。

 

【カーポート】耐用年数はどれくらい？

屋根付きのカーポートの耐用年数は、税務上は【45年】が適用されることが多いとされています。

ただ実際には、使用されている素材や設置場所、気候によって耐用年数は大きく変化し、【15年】程度でリフォームの時期が来ることも珍しくありません。

最近では、夏の暑さによる影響も大きく、素材によっては、劣化のスピードが速いケースもあります。

安心・安全のためにも、定期的にメンテナンスをし、不具合の有無を確かめることが欠かせません。

 

 

【カーポート】リフォームの最適なタイミングは？

「そろそろリフォームしたほうがいい？」と感じても、はっきりとしたタイミングが判断しづらく、ついリフォームを先延ばしにしていませんか？

ここからは、部分的な交換や全体的なリフォームなどのタイミングを、具体的な症状を例にあげ、解説します。

 

 

色あせやひび割れが目立つ

色あせやひび割れの原因は、主に経年劣化によるものが多く、特に直射日光の影響を受け、屋根が色あせてしまうほか、材質の劣化が原因で、ひび割れや塗装のはがれなどが起きてしまいます。

また、屋根とフレームの間に施されたゴム製のパッキンやコーキングが施されていますが、高温や紫外線の影響で劣化し、雨漏りの原因となることもあります。

 

 

屋根パネルが破損した

強風や積雪が原因で、屋根のパネルがひび割れたり、飛散することもあります。

最近では、勢力の強い台風や豪雨に見舞われることも多くなり、強風がカーポートの下から吹き上げ、屋根パネルが破損することも珍しくないほか、飛来物が屋根に落下し、破損することもあります。

積雪もかなりの重さになりますので、耐久性のある屋根材を選ぶことが重要です。

 

 

金属が腐食している

カーポートは、雨水や積雪の影響も受けるため、金属製の部品にさびや腐食が発生します。

さびや腐食が発生すると、接合部の強度が弱まり、カーポートの傾きや破損の原因となるため、注意が必要です。

特に、沿岸地域や交通量の多い道路沿いにお住まいの場合、カーポートに付いた砂・ホコリ・塩分などを長く放置すると、気づかないうちに汚損が進んでしまいます。

 

 

カーポートが傾いてきた

２本の柱で支える片流れ屋根のカーポートでよくあるトラブルとして、カーポートの傾きがあげられます。

片流れのカーポートは、強風や積雪に弱いというデメリットがあるため、長年使用を続けていると、傾いてしまうことがあります。

 

 

【カーポート】種類とメリット・デメリットを紹介

カーポートには
・片流れタイプ
・両側支持タイプ
の2種類あり、デザイン選びにも気をつけてほしいポイントがありますので、ご紹介します。

 

 

片流れタイプ

柱が片側のみの2本で支える「片流れタイプ」のカーポートです。

■メリット　　価格が安い
狭い場所でも設置可能

■デメリット　強風や積雪に弱い

 

 

両側支持タイプ

4本の柱で支えるタイプで、安定性やデザイン性の高さに人気があります。

■メリット　　風や雪に強い
■デメリット　価格が高い
駐車スペースが狭くなる

「想像したデザインと違う」「使い勝手が悪くなった」といった後悔につながらないよう、リフォーム前にしっかりと完成イメージを担当者と共有しましょう。

 

 

【カーポート】屋根パネルの選び方とは？

リフォーム工事の流れや費用相場について紹介する前に、カーポートの屋根に使われている材質について解説しますので、製品選びの参考として、ご覧ください。

 

 

塩化ビニールの波板

現在では見かけることが少なくなりましたが、うねうねとした溝のあるビニール製の屋根です。

製品の価格が安く、材料費を抑えられるメリットがありますが、耐久性が弱く、劣化も早いため、ビニールの波板から耐久性のある製品への交換をおすすめします。

同様に、アクリルの平板も劣化が早いため、今では使われなくなってきました。

 

 

ポリカーボネート板

見た目はアクリルの平板とよく似ていますが、透明性の高いプラスチック製の板です。

特徴としては以下のような点があげられ
・耐衝撃強度
・紫外線を大幅にカット
暑さや寒さにも強く、劣化しにくいというメリットがあります。

 

 

熱線遮断ポリカーボネート板

より外気の影響を抑えたいという方には、熱線遮断ポリカーボネート板をおすすめします。

熱線遮断という加工を加えることで
・真夏の車内温度の上昇を抑制する
効果が付け加えられます。

価格は高めですが、車内温度の上昇を防ぎたい方に最適です。

 

 

スチール折板（せっぱん）

スチール折板は、ガルバリウム鋼板という強い素材を使用したカーポートのことを指します。

鉄よりも強いといわれるほど、耐久性の強さに定評があり、積雪の多い地域でも、しっかりと車を守ってくれるほか、日光も遮断するため、車の表面の変質を防げます。

 

 

【カーポート】リフォーム費用の目安とは？

リフォーム費用は、材料費の金額や施工面積により大きな幅がありますが、工事別におおよその目安をご紹介します。

 

 

屋根パネルの交換

屋根パネルを交換するための費用は、パネルの材質や使用する枚数、施工方法によって大きく変わりますが、おおよその修理費用をご紹介します。

・ポリカーボネート　2.5万円～
・アルミ　　　　　　1万円～
・FRP（繊維強化プラスチック）　2.5万円～
・ガルバリウム　　　1万円～

素材にはいくつかの種類がありますので、お住まいの地域の気候に合わせた製品を選ぶことも大切です。

 

 

支柱の修理や交換

支柱の修理や交換をする工事方法は

屋根を解体
↓
支柱を掘り起こす
↓
修理・交換
↓
再度組み立て

といった流れとなり、かなり大掛かりな作業です。

そのため、施工費用が高く【8万～20万円】が目安となります。

カーポートをまる ごと交換すると、撤去費用等も必要になるため【15万円～】が目安ですが、さらに費用が必要なケースも、もちろんあります。

 

 

アルミ枠の交換

アルミ枠の交換のみであれば、アルミ自体の価格が高くないため【4万円～】が目安となります。

ただし、同じタイプの製品が生産終了となっている可能性があり、その場合は、新しい製品への交換をすすめられることがあります。

 

 

施工事例

アップリフォームでは、水回りリフォームだけでなく、ガレージ・フェンスなど、エクステリアリフォームも引き受けております。

施工事例の一部ではございますが、ご紹介します。

①カーポート屋根張替え工事
（施工場所）千葉市若葉区加曽利町

（費用目安）17万円

（設備）補修用ポリカ「リペアポリカ」
before


after



 

②伸縮門扉取替工事
（施工場所）千葉県千葉市
（施工内容）伸縮門扉取替
（工期）１日
（費用目安）43万円
（設備）三協アルミクロスゲート
before


after



その他の施工事例につきましては、アップリフォーム　施工実績をご覧ください。

身の回りの小さな修理から、外壁塗装、屋根塗装、リノベーションなどの大規模工事まで、幅広いリフォームに対応し、地域の皆さまの安全な暮らしに貢献いたします。

 

 

【カーポート】DIYでの補修は可能？

「費用を抑えたい」「自分で修理できそう」と感じる方は、「DIYに挑戦したい！」と考えるかもしれません。

小さな割れや破損なら、ホームセンターでキットなどを購入し対応できるかもしれませんが、大きな破損の場合

【屋根に上がる→パネルを固定しているビスなどを外す→壊れたパネルを取り外す】

といった作業から始めなくてはいけません。

また、適切なサイズの屋根材が必要になるほか、【電動ドリル・瞬間接着剤・脚立】などの道具も揃えなければなりません。

さらに、カーポートの屋根は約2ｍ以上の高さがあり、フレームや屋根の強度が分からないため、踏み抜けや転落など、さまざまなリスクも心配されます。

DIYで対応するには時間がかかる上、危険で難しいケースもありますので、見た目もキレイに仕上がる専門業者への依頼をおすすめします。

 

 

【カーポート】リフォームを実施するときの注意点

ここからは、カーポートのリフォームを実行する際の注意点や、知っておきたいポイントについてお伝えします。

ポイントを押さえたリフォームを行うことで耐久性の向上や、修理 費 用の節約にもつながります。

 

 

住まいの気候に合った素材を選ぶ

積雪が多い、塩風が吹くなど、お住まいの気候に合ったカーポートを設置しましょう。

例えば、雪の重さは想像以上のものがあります。

雪国にお住まいなら、耐久性のあるスチール折板がおすすめです。

また、海が近くにあるご家庭には、さびに強いアルミ製が適しています。

「どの商品を選んだらいいのか、分からない」という場合は、メーカーのサイトなどを参考にしてみませんか。

例えば

LIXIL　カースペース　つくり方ガイド

では、これからカースペースを検討する方に役立つ、さまざまな情報を公開しています。

住まいの気候に合った商品を選んで、早期の劣化を防ぎましょう。

 

 

施工実績の多い会社を選ぶ

カーポートの設置や補修に実績のあるリフォーム会社を選びましょう。

カーポートには、4本柱・2本柱の2つのタイプがありますが、特に2本柱の場合、基礎工事に不手際があると、劣化により傾いてしまうことがあります。

カーポートの傾きを防ぐには、柱の取り付けに関わる基礎工事が特に重要になり、高い技術を持ったプロによる施工が必要です。

ホームページで施工事例や口コミなどを必ず確認してから、無料の見積もりを依頼しましょう。

 

 

相見積もりをする

優良な業者を選んだり、工事の適切な価格を知るためには、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが欠かせません。

また見積もりの書式にも注意が必要で、特に「一式」と記載されていたり、大幅な値引きがあったりすると、追加の費用を請求されてしまうケースもあります。

・見積書に工事内容が細かく記載されているか
・現地調査時、丁寧に説明してくれるか
・保証内容やアフター サービスの有無
などをチェックして、信頼できる会社を選びましょう。

 

 

（片流れの場合）傾きの方向に注意する

片流れのカーポートの場合、一般的には、柱側を低く、屋根側が高くなるように設置され、雨や雪の水は、柱の方向へ流れ落ちます。

ただし、駐車場が隣の家と近い場合、隣の敷地内に雨水が流れ込む可能性があり、トラブルとなることも考えられます。

隣家に雨水などがかかることを避けるため、隣家側を高くすることもできますので、向きについては慎重に検討しましょう。

 

 

【カーポート】破損で火災保険は適用可能？

風災や雪害など、自然災害が原因でカーポートが破損した場合、火災保険で補償可能なケースがありますので、詳細については、保険会社に問い合わせましょう。

一般的な保険請求のケースでは、被害箇所の写真が申請書類として必要になりますので、リフォーム会社や保険会社に連絡する前に、撮影しておくことをおすすめします。

 

 

まとめ

今回の記事では、カーポートの劣化に伴うリフォーム工事についてお伝えしましたが、参考になる情報は見つかったでしょうか。

特に屋根の劣化は、気づかないうちに進んでいることもあります。

定期的にメンテナンスをし、不具合が発生したら、無料見積りなどを利用して、早めにリフォーム会社に相談しましょう。

 

【カーポート】屋根交換の費用相場はいくら？修理業者の選び方や注意点などを千葉市のリフォーム会社が施工事例とともに徹底解説しました。

 

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