2024.09.25ブログ
【バリアフリー】改修工事の内容や費用相場・補助金制度ついて千葉市のリフォーム会社が施工事例も交えて徹底解説!
2019年実施の厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、高齢者のいる世帯は全世帯の49.4%を占めているという実態が明らかになり、高齢者が安全に暮らすための「バリアフリーリフォーム」の必要性も、年々高まっています。
高齢になると、移動の際、ちょっとした段差が原因で転倒したり、足下がふらついたりと、住み慣れた家の中でも事故を起こす可能性があります。
今回の記事では、バリアフリー化が必要な場所や具体的な工事方法、費用の相場、利用できる補助金・減税制度の紹介など、高齢者が安全に暮らせるためのバリアフリー改修について、施工事例も交え、解説します。
自宅を、また親の家をバリアフリー リフォームして、安全に過ごせる家を手にいれましょう。
バリアフリーリフォームとは?
バリアフリーリフォームと聞くと、高齢者や障害者が住む家を改修する、というイメージが強いかもしれません。
もちろん、高齢者が居住する世帯の事故防止がメインになりますが、体力の低下した高齢者が住みやすい家に改修すると、小さなお子さんも含め、家族みんなが安全に暮らすためのリフォーム、と考えることもできます。
一般 的な工事の内容としては
・段差や滑りやすさ、暗さの解消
・スロープや手すりの設置
・通路の拡張
など、つまづきや転倒予防の対策工事を実施し、高齢者の負担を軽減します。
高齢者の事故の多くは、自宅内で起きているといわれています。
ポイントを押さえた対策を行って、住まいの安全性を向上させましょう。
高齢になると住みにくい?日本の家
先ほど、高齢者の事故の多くは室内で起きているとお伝えしましたが、日本の伝統的な木造住宅のつくりが原因となっているといわれています。
具体的な箇所は、以下の通りです。
住宅内の段差
廊下と居室、和室と洋室、玄関の上がり口、洗面所と浴室の間など、住宅内に段差が多く、高齢者の転倒・転落の原因になっています。
畳や和式トイレ
和式の生活は、しゃがんだり、座ったりすることが多いため、体力の低下した高齢者には適していないといわれています。
畳の上で寝ることを好む高齢者も多いですが、ベッドを使用した方が、身体への負担を減らせます。
住宅の狭さ
もともと狭い住宅が多い上、家具を置くことでさらに狭くなるほか、廊下や階段、玄関などの幅が狭いため、車椅子の使用が難しく、介護しづらいという点が指摘されています。
室内の温度差
古い木造住宅の多くは、湿気の多い夏に対応できるよう造られているため、冬の寒さには適しておらず、室内に温度差ができてしまいます。
冬、リビングや寝室は暖かくても、廊下や洗面所、浴室が寒いため、心筋梗塞などの原因となるヒートショックを起こしやすくなります。
リフォームのメリットについて
高齢者の事故を予防するためには、バリアフリーリフォームが欠かせませんが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
メリットを3つ、ご紹介します。
自宅内での事故防止
最も大きなメリットは、自宅内の事故防止につながるという点です。
年齢を重ねると、足や腰だけでなく、全身の体力の低下だけでなく、バランスが不安定になり、視力も低下します。
段差でのつまずきだけでなく、カーペットや布団、扉のレールなど、思わぬところで足がひっかかることがあるほか、玄関やトイレ、浴室などの立ち座りの際に転倒やふらつきの可能性もあります。
万 が一、入院となれば、介護が必要となってしまうこともあります。
事故を防ぐためにも、室内のバリアフリー化は欠かせません。
家族の負担軽減
もし同居する家族に介護が必要になった場合、バリアフリー改修のされた居室では、介護者の身体的・心理的負担も軽減できます。
例 えば、車椅子使用の高齢者が家族にいる場合、浴室やトイレ、廊下が狭いと、介助をする際に、身動きがうまくできないでしょう。
また、歩行が不安定な家族がいる場合、段差をなくしたり、手すりを設置することで、転倒防止ができるほか、「いつか転倒するのでは?」といった家族の不安を解消できます。
バリアフリーリフォームは、介護者・介助者それぞれにとって役立つものです。
高齢者の自立につながる
室内をバリアフリーにすることで、高齢者や障害者の自立支援にもつながります。
例えば、手すりを設置することで、人の手を借りることなくスムーズな移動が可能になるほか、バリアフリータイプのトイレを導入すると、一人でも利用できるようになります。
バリアフリー対応にすることによって、できることが増えると体力が増すほか、気 持ちも前向きになるでしょう。
バリアフリーリフォームは、メンタル面にもよい効果をもたらしてくれます。
リフォームしたい箇所と費用相場
ここからは、具体的にバリアフリー化したい場所とおおよその費用相場について、ご紹介します。
費用相場については、ご家庭の状況により大きな幅があるほか、リフォーム会社ごとの違いもあります。
無料見 積もりなどを利用して、しっかりと価格を比較し、不明な点を解消してから、契約しましょう。
浴室
高齢者の事故は浴室での発生が多いといわれており、しっかりとした安全対策が求められています。
浴室での対応としては
・出入り口の段差
・内開きドア
・浴槽のまたぎにくさ
・床の滑りやすさ
・寒さ
など、改善したほうが良い箇所が多くあります。
工事内容としては
・段差解消
・床材の張替え
・ドア交換(内開きから外開きへ)
・手すりの設置
・浴室暖房の設置
といった工事が一般的です。
ご家庭の状況により、費用相場には幅がありますが
・段差の解消 5万円~
・手すりの設置 3万円~
・床材の交換 10 万円~
・浴室暖房機の設置 10万円~
が目安となりますが、介護保険の適用や補助金の活用によっても、費用は異なりますので、詳細については、リフォーム会社やすでに介護認定を受けているなら、ケアマネージャーにご相談ください。
最新のユニットバスは、断熱性能が高いだけでなく、省エネ性能にも優れていますので、理想的な浴室が完成します。
バリアフリー対応の浴室については、こちらのコラムもご覧ください。
【浴室】高齢者向けバリアフリーにリフォームするときのポイントから風呂工事の費用相場まで徹底解説!
トイレ
毎日のように使用するトイレも、バリアフリー化が大切な場所で、特に中腰にならないといけない和式の便器は、かなり使いにくいため、洋式へのリフォームがおすすめです。
具体的な工事内容や費用相場は、以下の通りです。
・手すりの設置 1万円~
・引き戸への交換 5万円~
・温水洗浄便座の設置 6千円~
・和式から洋式への交換 25万円~
車椅子をご利用の場合、出入りしやすい引き戸への交換がおすすめなほか、トイレ内のスペースを拡張する工事もあります。
ユニットバス同様、省エネ性能が高い製品が多いほか、便器への汚れの付着を抑える効果や消臭効果に優れた製品もありますので、トイレ機器を交換することで、満足度の高いリフォームが実現するでしょう。
狭いトイレの拡張工事につきましては、こちらのコラムもご覧ください。
狭いトイレをリフォーム!狭さの解消方法やおすすめ設備紹介などを千葉市のリフォーム会社が施工事例を交えて徹底解説!
廊下・階段
通路の安全性を確保するためのバリアフリーリフォームの工事については、下記のような種類があります。
・手すりの設置 1万円~
・段差の解消(ミニスロープ) 2千円~
・通路幅の拡張 40万円
・常夜灯の設置 2万円~
段差の解消は、ミニスロープの設置のほか、和室と洋室間では、既存のフローリングの上に新しいフローリングを重ねる方法や、下地からかさ上げして、床面の高さを揃えるスタイルもあります。
夜でも安心してトイレに行けるよう、廊下に常夜灯を設置する工事では、人感センサー付きを選ぶと、スイッチの操作が不要で、電気代の節約にもなり、おすすめです。
玄関
日本の多くの玄関は、土などを室内に持ち込ませないよう上がりがまちという段差が設けられており、この段差が高齢者にとっては、不便で危ないものとなっています。
この段差を解消するため
・スロープの設置 15万円~
・踏み台と手すりの設置 1万円~
などの整備工事が行われます。
キッチン
まずバリアフリー対応のシステムキッチンについて、解説します。
主な特徴としては
・調理台が低い
・ワークトップ下が空間
・昇降式の吊戸棚
など、座ったままの状態で調理できるよう工夫されており、車椅子で生活する方でも利用しやすいデザインとなっています。
キッチンのバリアフリーリフォームでは、車椅子の方が座ったままでも調理しやすいデザインにすることが大きな目的であり
・既存のキッチンを改修する
・新しいシステムキッチンを購入する
の2つの方法があります。
改修するなら
・ガスコンロをIHヒーターにする 15万円~
・自動水栓にする 3万円~
・クッション性に優れた床にする(4畳・クッションフロア) 5万円~
などが検討されます。
バリアフリー対応のシステムキッチンなら
・タカラスタンダード ライフサポート ミニキッチン 約15万円~
・LIXIL ウエルライフシリーズ 約100万円~
といった製品があります。
施工事例
弊社 アップリフォームにおきましても、バリアフリー対応のトイレや浴室へのリフォーム実績があります。
施工事例の一部をご紹介します。
①(施工場所)千葉県千葉市
(施工内容)UB取替、トイレ取替・内装
(工期)10日
(費用目安)280万円
(設備)LIXIL サティスSタイプリトイレ、TOTO シンラHKシリーズDタイプ
before
after
②(施工場所)千葉市緑区あすみが丘
(施工内容)浴室、洗面化粧台、洗面脱衣室内装、コンロ、玄関
(工期)7日
(費用目安)175万円
(設備)ホーロートップコンロ、システムバスルーム リデア Mタイプ、ファンシオ、リシェント玄関ドア
before
after
③(施工場所)佐倉市大崎台
(施工内容)浴室・浴室窓・洗面所(洗面台と洗濯機を逆位置替え)・洗面所暖房 ・分電盤取替・ウルトラファインバブル給湯器
(工期)8日
(費用目安)251万円
(設備)ファミーユ、システムバスルーム リデア、ウルトラファインバブル給湯器
before
after
その他の施工事例は、アップリフォーム 施工実績もご覧ください。
また、浴室のリフォームについては、下記のコラムもぜひご一読ください。
【浴室】高齢者向けバリアフリーにリフォームするときのポイントから風呂工事の費用相場まで徹底解説!
アップリフォームは、地元密着型のリフォーム会社として、地域の皆さまの安全な暮らしに貢献いたします。
補助金・減税制度について
2024年9月現在、利用できる補助金制度は以下の通りです。
①介護 保険による住宅改修支援制度
②高齢者住宅改修費支援サービス事業
③子育てエコホーム支援事業
などの制度があります。
要介護・要支援の介護 認定を受けた高齢者がいるご家庭では
①介護保険による住宅改修支援制度
を活用して、住宅工事することになります。
補助 金の支給額は、20万円が上限で、自己負担額は、1割~3割と、所得 金額により異なるため、個人の負担額については、ケアマネージャーに確認しましょう。
支給の対象となる工事は以下の通りです。
①手すりの取り付け(廊下・トイレ・浴室・玄関等)
②段差の解消(動力を用いる製品の設置は対象外
③浴室や居室、廊下の床材の変更
④開き戸から引き戸や折れ戸、アコーディオンカーテンへの取替え
⑤和式から洋式便器等への変更
⑥その他、必要となる住宅改修
給付対象以外の工事を行う場合は
②高齢者住宅改修費支援サービス事業
③子育てエコホーム支援事業
の補助金制度を利 用することになります。
補助 金の手続きは、業者の担当 者から行われます。
補助金や助成金だけでなく、リフォーム全般については、以下のホームページも検索してみましょう。
詳しい情報が多数、掲載されています。
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会
なお、子育てエコホーム支援事業に関しては
・申請予約 遅くとも2024年11月30日まで
・申請期限 遅くとも2024年12月31日まで
となっていますので、予算 金額に達する前に、早めに手続きしましょう。
また、自治体独自の助成金を設けている場合もありますので、お住いの市町村のホームページなどを参考に調べてみましょう。
千葉市における高齢者・障害者向けの補助金制度については、以下のホームページをご覧ください。
千葉市:住まいに関する助成制度
減税制度
バリアフリー工事を行った際、住宅ローンの有無に関係なく、住宅特定改修特別税額 控除の適用がされ、確定申告時に、所得税が減額されます。
また、固定資産税に関しても、バリアフリーリフォームが完成後、翌年度分の固定資産税額が1年間、3分の1減額される制度があり、主な条件として、新築された日から10年以上を経過した住宅であること(賃貸住宅を除く)などがあります。
適用にあたっては、さまざまな要件がありますので、概要や手続きについては以下のホームページをご覧になるか、役所の窓口にてご相談ください。
国 税庁 No.1220 バリアフリー改修工事をした場合(住宅特定改修特別税額控除)
国土交通省 バリアフリー改修に係る固定資産税の減額措置
バリアフリーリフォーム 3つの注意点
バリアフリーリフォームを行う際、押さえておきたい注意点が3つありますので、ご紹介します。
身体の状況を考慮を入れておく
介護が必要な方の身体の状態に応じたリフォーム案を検討することが重要です。
例 えば、車椅子を室内で使用するとなると、通路幅をしっかりと確保する必要があるほか、強度のある床材を選ぶことも大切です。
また、介護が必要な方に合わせることと合わせて、家族も使いやすい環境を整えるのも大切です。
ケアマネージャーやリフォーム会社からアドバイスをもらい、家全体を快適な空間にしましょう。
生活・家事動線を意識する
間取りの変更など大きな工事を行う場合は、家の中の動線を意識したリフォームをすると、暮らしやすさが増し、快適な住まいへと変わります。
朝起きてからの行動や、家事をするときの動きなどを考えてリフォームすると、ストレスなく快適に生活できるでしょう。
実績のある業者を選ぶ
段差の解消やスペースの拡張など、バリアフリーリフォームに実績のあるリフォーム業者を選ぶと安心なほか、ホームページの施工事例を確かめて、実績の多い会社を探すことが重要です。
工事 期間が長くなると、担当者との相性も大切になるでしょう。
完了 後の保証やアフターサービスなどもしっかりと確認して、長く付き合える業者に出会うことも大切です。
マンションのバリアフリーリフォームとは?
ここまで、主に戸建て住宅のバリアフリー化をメインにお伝えしましたが、マンションなどの集合住宅については、特有の注意 点があります。
まず、マンションのリフォームでは事前に管理組合の承認が必要になりますので、管理規約を確認し、どのようなリフォームが可能かを知ってから、計画を立てましょう。
工事内容としては、手すりの設置や段差の解消など基本的なバリアフリーリフォームは可能なほか、床の取り替え工事や間取りの変更など、大規模な工事を行うこともできます。
ただし、キッチンを移動するなど、配管の位置が大きく変わる間取りの変更は実施できない可能性があるほか、以下の部分は共用部分にあたるため、工事ができません。
・窓
・玄関ドア
・ベランダ バルコニー
工事を依頼するリフォーム会社としっかりと打ち合わせをしましょう。
まとめ
今回の記事では、バリアフリーリフォームについてお伝えしましたが、役立つ情報や知識は得られたでしょうか。
高齢になってからも、安心して暮らすためには、バリアフリーリフォームが欠かせません。
突然、介護が必要になって慌ててしまわないよう、早めに安全な住宅へとリフォームしてはいかがでしょうか。
多くの会社では、無料見積の制度を設けていますので、気軽に相談してみましょう。
【バリアフリー】改修工事の内容や費用相場・補助金制度ついて千葉市のリフォーム会社が施工事例も交えて徹底解説しました。
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