「もっと楽に掃除できる換気扇に変えたい」「汚れが目立ってきたから、交換したい」など、換気扇やレンジフードを交換したいと思っていても、製品選びで迷っている方も多いかもしれません。

今回の記事では、換気扇やレンジフードを交換する前に確認したいことや、レンジフードの種類、工事の費用相場、商品を選ぶ際のポイントなどを紹介します。

換気扇やレンジフードは、換気のための大切なパーツです。

キッチンに最適な商品を選んで、安心して使えるようにしましょう。

 

 

換気扇・レンジフードの違いとは？

換気扇について情報収集をしていると、レンジフードという言葉も目に入り、「どこが、どう違うの？」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。

まずは、二つの違いについて、ご説明します。

 

 

換気扇

換気扇とは、昔ながらの台所でよく見かける、プロペラファンが搭載されているタイプです。

戸建ての住宅の中でも、築年数が経過した建物に取り付けられていることが多く、マンションなどの集合住宅では、あまり見かけません。

シンプルな作りながらも、高い排気能力があり、換気量が多いという特徴があり、プロペラを回すことで、キッチンの煙や臭いを、屋外に送り出します。

後でご紹介するレンジフードよりも、価格が安いのも、魅力の一つで、基本的な機能だけでいいという方には、従来からの換気扇をおすすめします。

ただし、外壁に通じている場所にしか設置できない、という面もあります。

 

 

レンジフード

レンジフードも、煙や臭いを外に送り出しますが、プロペラではなく、シロッコファンという、筒型の羽根がレンジフード内に取り付けられています。

屋外へは、ダクト（通気管）でつながりますが、ダクトを使用することで、「ダクト排気式」とも呼ばれます。

換気扇とは、見た目が異なり、シロッコファンはレンジフードの中にあるため
・見た目がスッキリとして、おしゃれ
・動作時の音が静か
といった点に人気があり、最近の新築住宅では、主流となっています。

シロッコファンは、羽根の数が多いため、掃除の手間がかかりますが、各メーカー（製造LIXIL・パナソニック・パロマ・富士工業等）から、掃除の手間が省けるタイプの製品が多く発売されています。

・ノンフィルターのタイプ
・10年間、掃除が不要
・自動洗浄機能付き
など、さまざまな機種がありますので、店頭などでチェックしてみましょう。

 

 

換気扇・レンジフードの交換時期

「そろそろ交換時期かな？」「まだ使えそう」など、換気扇やレンジフードの交換時期に迷うこともあるはずです。

ここからは、交換のサインや時期の目安について、解説します。

 

 

異音がする

異音にもさまざまな種類があり
・「キュルキュル」「チチチ」
・「キーン」「キィー」
・「カラカラ」「カタカタ」
といった音が聞こえたら、修理や交換が必要です。

「キュルキュル」「チチチ」

といった音の原因は、回転軸の油不足かもしれません。

軸には、潤滑油が塗られていますが、少しずつ乾いていき、部品同士がこすれて、キュルキュルといった音がなることがあります。

対処法としては、潤滑油を塗ることをおすすめしますが、難しい場合は、リフォーム会社に気軽に相談してみましょう。

「キーン」「キィー」

といった甲高い音が聞こえてきたら、複数の箇所が経年劣化により、傷んでいる可能性があります。

まずは、潤滑油を足すなどメンテナンスを行い、様子をみるほか、年 数が経過しているなら、交換も検討してみましょう。

「カラカラ」「カタカタ」

といった音が聞こえたら、回転軸のズレやモーターの破損の可能性があります。

換気扇には、油汚れがこびりつきますが、汚れを長い時間、放置してしまうと、正常な運転ができなくなるほか、モーターの動きにも影響することがあります。

回転軸やモーターは、ご家庭では修理できないため、異常を感じたら、専門業者に相談しましょう。

 

 

10年以上が経過している

換気扇の寿命はおよそ10～15年と考えられていますので、現在使用している換気扇が、「手入れをしても、すぐに不具合が発生する」といった状態なら、新しいものに交換してはいかがでしょうか。

換気扇に、製造年月日を書いたシールが貼られているかを、確認してみましょう。

耐用年数を経過していると、「突然、動かなくなる」ということも考えられるため、早めのタイミングで交換するのも、良い選択です。

 

 

吸い込みが弱くなった

換気扇の吸い込みが弱いと感じたら、油汚れの付着やモーターの劣化などが考えられます。

換気扇の内部は、ホコリと油が入り交じった汚れが多く、きれいに掃除をすると、調子を取り戻すことも珍しくありません。

ただし、掃除をしても改善されない場合は、故障や寿命の可能性がありますので、専門業者へ問い合わせてみましょう。

 

 

換気扇からレンジフードに交換可能？

昔ながらのプロペラの換気扇を、最新のレンジフードに交換可能です。

既存の場所に取り付けられるほか、ご希望によっては、位置を変更することもできます。

一般的な工事の流れは、以下の通りです。

①養生＋換気扇の撤去
②下地工事
③ダクトを取り付け
④レンジフードの取り付け

注意点が一つあります。

レンジフードには、横幅に規格があり、【60cm・75cm・90cm】となっていますが、サイズ変更となると、大がかりな工事が必要となり、費用も追加されます。

そのため、交換の際には、既存と同じサイズを選ぶほうが、お得です。

なお、ガスコンロよりも幅の狭いレンジフードを設置することは、消防法により禁止されています。

 

 

レンジフードの特徴

換気扇からレンジフードへの交換は可能ですが、店舗やサイト上には、いろいろな種類があり、「どれを選んだらいいか、分からない」という方もいらっしゃるでしょう。

まずは、レンジフードの特徴からご紹介します。

 

 

ファンの種類は2つ

レンジフードのファンは、主に2種類で
・シロッコファン
・ターボファン
です。

シロッコファンについては、前述の通りですが、従来の換気扇と比較して、冬場の冷たい外気が室内に入りにくい、というメリットもあります。

ターボファンはシロッコファンに似ていますが、羽ひとつひとつが大きく枚数が少ないのが特徴です。外からの風や通気管から入ってくる風に強いので、壁に直接取り付けたり自由な場所に設置したりすることが可能です。

3種類あるファンのなかでは排気効率が良く、油煙をスピーディーに換気したいという方にオススメのファンタイプです。

 

 

フードのデザインは3つ

レンジフードのカバーには、主に3つのパターンがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

 

■ブーツ型（深型）

広く普及しているデザインで、スタンダード型と呼ばれることもあり、コンロ全体を上部から覆うような形 状が、ブーツに見えます。

間口が広いため、多くの空気を、安定的に吸い込め、排出できるというメリットのほか、多くの住宅で採用されている分、価格は手頃です。

デメリットとしては、機能性の高い製品が少ないという点があげられ、シンプルな機能だけで良い、という方におすすめです。

 

■スリム型（薄型）

ガスコンロやIHヒーターの上に、ファンが平行になるよう取り付けた、フラットなデザインのレンジフードです。

見た目がおしゃれで、スタイリッシュなレンジフードのスリム型は、最近人気の商品で、デザイン性の高さから、スリム型に交換する方も多くいらっしゃいます。

高機能なものも多く、継ぎ目が少ないため、汚れが付着しにくく、掃除が楽になるというメリットがある反面、本体価格は、高めになります。

 

■フラット型

浅型タイプのフラット型は、平たい形状をしており、狭いキッチンや天井の低いキッチンでも、取り 付けられるという特徴があります。

コンパクトながらも、しっかりとした吸引力があります。

 

 

【レンジフード】取り付けの費用相場

換気扇からレンジフードへの交換する場合の、一般的な費用相場について、解説します。

 

レンジフードの本体価格

機能やサイズなど、グレードによって、価格は変動しますが、標準的な価格帯は
ブーツ型　2万円～
スリム型　3万円～
となっています。

スリム型で高機能なものを選ぶと、5万円を超えるものもありますが
・油をはじくよう、表面を特殊加工している
・自動洗浄機能がついている
・ファンの着脱がスイッチ一つでできる
など、メーカー独自の工夫がつまった製品も多く販売されています。

店頭やショールームで実物に触れると、より一層効果を実感できるでしょう。

 

取付工事の費用相場

プロペラからレンジフードに交換する際、設置場所の移動や電気工事等の作業が必要となると、費 用は高くなりますので、工事費用を節約したいという方は、位置を変えないでおきましょう。

一般的には、【4万円～】が相場ですが、高機能なレンジフードへの交換となると、10万円以上かかるケースもあります。

 

 

施工事例

弊社　アップリフォームでは、キッチンリフォームをはじめ、浴室や洗面所、トイレなどの水回りリフォームなど、予算にあわせたプランを、ご一緒に検討いたします。

施工事例の一部ではございますが、ご紹介します。

①（施工場所）千葉市美浜区高洲
（施工内容）キッチン　タイル　キッチン・リビングクロスCF貼替
（工期）７日
（費用目安）１１７万円
（設備）TOTOシステムキッチン　ザ・クラッソ、杉浦製陶所
before



after



 

②（施工場所）千葉市花見川区畑町
（施工内容）キッチン・トイレ取替、トイレ内装床ＣＦ壁天井クロス張替え
（工期）7日
（費用目安）191万円
（設備）クリナップ　STEDIA、TOTO　ネオレストRS1 レストルームドレッサーコンフォートシリーズ

before


after



施工の詳細やその他の施工事例については、アップリフォーム　施工実績をご覧ください。

アップリフォームは、千葉市近郊を中心に、地元密着型の住宅リフォーム会社として、お客様の安心・安全な住まいづくりに貢献いたします。

 

 

レンジフード選びのポイント

 

いろいろな機能があるレンジフードですが、選び方のポイントがいくつかありますので、ご紹介します。

ご家庭での悩みに合わせて、好みの機種を選びましょう。

 

 

手入れがしやすい

換気扇といえば、油汚れの掃除が面倒という方が多いかと思いますが、その悩みを解決してくれる、便利なレンジフードが多く発売されていますので、じっくりと検討してみましょう。

例えば
・水で拭くだけで、油汚れも簡単に拭き取りできるホーロー製
・ボタンを押すだけで自動洗浄してくれる
・フィルターレスで掃除が簡単
といった製品が各メーカーから開発されています。

これまでフィルターの清掃が大変だったという方には、フィルターレスがおすすめです。

調理中の油は、フードの中にあるファンではなく、整流板を伝って、オイルトレーに流れるため、ファンの掃除ではなく、トレイの清掃で済みます。

 

 

連動換気機能がある

ガスコンロやIHヒーターを使用する都度、自動的にレンジフードの電源がON/OFFされ、つけ忘れ・消し忘れを防止できるという、連動換気機能を備えた商品もあります。

同時に、風量の調節を自動で行ってくれるタイプなら、調理中のボタン操作さえも、不要になります。

連動換気機能は、コンロとレンジフードの両方が、この機能に対応していることが前提となりますので、選ぶ際は、店舗のスタッフに確認などし、選び間違えをしないようにしましょう。

 

 

デザインで選ぶ

レンジフードは、キッチンの見た目にも影響しますので、雰囲気に合わせたデザインを選びましょう。

特に、対面式キッチンの場合は、リビングからの見た目も気になります。

他の場所とのコーディネートが気になるという方は、薄型でスタイリッシュなものを選んではいかがでしょうか。

 

 

【換気扇等の修理・交換】業者の選び方と注意点

レンジフードを購入したときに、ホームセンターや家電量販店で交換を頼むという方や、インターネットで購入してから、取付業者を探す方もいらっしゃるでしょう。

業者を選ぶ際は、無料で利用できる見積もり請求を行って、しっかりと金額を確かめてから、契約するほか、安心して任せられるよう、実績が豊富なところを選ぶことが大切です。

ここからは、業者の選び方と注意 点について、解説します。

 

 

業者の選び方

交換を依頼できる、一般的な業者についてのメリット・デメリットは、以下の通りです。

■ホームセンター・家電量販店

（メリット）
・売り出し価格や処分 価格で購入できることも
・商品を実際に見て、確認できる
・ポイントが貯まる

（デメリット）
・商品のラインナップに限りがあることも
・施工業者を選べない

 

■住宅設備の施工事業者
（メリット）
・自分で購入した商品の取付だけを依頼できる
・予約が取れてから、見積り・設置完了までが早い

（デメリット）
・事業者の評判が分からないことも

 

■ガス会社
（メリット）
・専門家ならではの知識や安心感がある
・コンロなどと連動させる工事も安心して任せられる

（デメリット）
・工事費用が高め
・取り扱い商品が少ないことも

 

■リフォーム会社
（メリット）
・交換以外の工事も依頼できる
・修理または交換の相談ができる
・指定の商品を割引価格で安く購入できることも

（デメリット）
・状況によっては、工事開始日が遅くなることも
・レンジフードだけの交換を受け付けていないところも

なかには、自分で交換を行うことを検討している、という方がいらっしゃるかもしれません。

プロペラ式の換気扇なら、DIYで対応可能ですが、レンジフードの取付では、ダクト工事に失敗すると、条件によっては、重大な事故につながります。

また、電気工事士の資格がないと、施工できないという注意点もありますので、個人で行わないようにしましょう。

 

 

業者選びの注意点

交換工事のみでも、必ず見積り書を作成してもらいましょう。

口頭だけの契約となると、工事終了後、追加の料金を請求されるなどのトラブルが心配されますので、必ず書面でもらい、しっかりと確認しましょう。

 

 

本格的なキッチンリフォームなら

アップリフォームでは、キッチンをはじめ、水回りリフォームに関連したコラムをホームページにて、公開しています。

キッチンではレンジフードの交換や床の張り替え、収納スペースの増設などの部分的なリフォームのほか、システムキッチン本体の交換、間取りの変更を伴うリフォームなど、内容はさまざまです。

施工の流れや費用相場など、リフォームの概要をコラムで紹介していますので、参考までにご覧ください。

※　システムキッチンのリフォーム費用相場は？工事期間やコストを抑える方法などを千葉市のリフォーム会社が施工事例を交えて徹底紹介！

 

※　システムキッチンの種類や特徴は？キッチン選びのポイントをスタイル別に千葉市のリフォーム会社が施工事例も交えて徹底解説！

 

※　キッチンの床材はどう選ぶ？おすすめの素材や選び方のポイントなどを千葉市のリフォーム会社が施工事例とともに徹底解説！

 

 

まとめ

今回の記事では、換気扇からレンジフードへ交換に際して、レンジフードの特徴や種類、費用相場や選び方のポイントをお届けしましたが、参考になる情報は見つかったでしょうか。

昔ながらの換気扇よりも、デザイン性が高く、機能も充実した商品が数多く販売されています。

キッチンの雰囲気にぴったり合う商品を選び、おしゃれで、快適な空間へとリフォームしましょう。

 

換気扇交換の費用相場は？取り付け方法や最新レンジフードの機能を千葉市のリフォーム会社が徹底解説しました。

 

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