2025.01.31ブログ
在来工法の浴室リフォームとは?費用相場や注意点などを千葉市のリフォーム会社が施工事例とともに徹底解説!
タイル貼りのお風呂を利用しているご家庭も多くありますが、築年数の経過に伴う劣化や寒さに悩み、「そろそろ、リフォームが必要かも?」と感じていませんか。
不便を解消するには、ユニットバスへの交換が一般的かもしれませんが、在来浴室のままのリフォームも可能です。
今回の記事では、タイル貼りの在来工法の浴室を、リフォームする時の施工方法や費用相場、注意点について解説します。
在来工法特有のお風呂の劣化や悩みを解消して、満足度の高いリフォームを実現しましょう。
在来工法のお風呂(在来浴室)とは?
まず、在来浴室ともいわれる、在来工法の浴室とはどのようなものなのでしょうか。
在来工法のお風呂は、戸建て住宅・マンションともに採用されています。
柱などで浴室の位置を確保し、コンクリートで壁や床などの基礎を作り、その後、モルタルとタイルで浴室を作り上げていくと同時に、配管・防水工事を行い、浴槽を設置し、全体を仕上げていきます。
在来工法は、ユニットバス(システムバス)が1962年に初めて誕生して以降、採用数は減少していきますが、デザイン性や特別な雰囲気にこだわりたい方に根強い人気があり、あえて在来工法の浴室を選ぶ人もいます。
年数が経過した在来浴室は、水分や湿気が原因となる、水回り特有の劣化により、機能性が低下しているかもしれません。
今は問題なく使えていても、新築から15~20年していれば、トラブル発生の可能性がありますので、定期的なメンテナンスやリフォームを検討しましょう。
【在来工法のお風呂】メリット・デメリット
ここからは、在来工法のお風呂が持つメリット・デメリットについて、解説します。
メリット
■デザイン性が高い
「おしゃれなお風呂が欲しい」という方は、在来工法の浴室が向いているかもしれません。
ユニットバスにもさまざまな種類がありますが、デザインの点においては、選択の幅が狭いかもしれません。
在来工法なら、浴室のデザインを自分で決められるため、世界に一つだけの浴室が実現します。
特にタイルは、大きさや素材などにおいて、豊富な種類があり、お気に入りのものを探す楽しさがあります。
例えば、大判のタイルを壁に取り入れると、ホテルのような高級感を感じるでしょう。
こだわりのお風呂が欲しいなら、在来浴室を使い続けるのも良いかもしれません。
■こだわりの素材を選べる
デザイン性とも関連しますが、こだわりの素材でお風呂を作ることも可能です。
例えば、檜(ヒノキ)などの木製浴槽を設置して、旅館のようなお風呂を作ったり、ガラス張りを取り入れ、高級ホテルのような雰囲気を演出したり、希望するスタイルを実現できるという大きなメリットがあります。
■広さを調整できる
リフォームの際、トイレや洗面所と空間をつなげた浴室にしたり、ユニットバスでは実現できないような大きなサイズのお風呂に変えたり、広さを自由に変形できるのも、在来工法なら可能です。
ご家族が快適に使用できるよう、広さやスタイルに設計できる自由度が、在来工法にはあります。
デメリット
■保温力が弱め
在来工法の浴室は、ユニットバスと比べ、保温力や気密性が劣ることがあります。
ユニットバスは、壁や天井、床、浴槽のそれぞれのパーツが一体となることで、気密性や保温性を高め、外気に影響されることのないスペースを作ります。
そのため、多くの方が悩む、お風呂場の寒さを解消できます。
一方、在来工法は、パーツごとがそれぞれが独立しており、気密性が落ちるほか、タイルの床は冬場、寒さを感じることがあるでしょう。
ただし、在来浴室でも、壁や床、窓の断熱性を高め、浴室暖房などを併用すると、暖かいお風呂にリフォーム可能です。
■防水性の劣化が早い
年月が経過すると、防水加工の劣化により、タイルのひび割れやゴムの継ぎ目部分の傷み、腐食やサビ、水漏れが発生する可能性があります。
防水下地は手作業になりますので、仕上がりのムラも考えられるため、継ぎ目の少ないユニットバスと比較すると、防水性能が弱いこともあります。
デメリットを解消するには、専門業者による定期的な点検やメンテナンスを行うことが、重要です。
■掃除がしづらい
在来工法の特徴であるタイルの壁や床は、掃除がしづらいというデメリットがあります。
タイル自体の汚れは取れやすいのですが、タイル同士の間にできる目地に汚れがたまりやすく、落ちにくい面もあります。
掃除の手間を減らすには、細かいタイルではなく、大判のタイルを選び、目地の数を少なくするほか、目地の色をグレーや黒にすると、汚れが 見 えにくくなります。
家事の負担を軽減するためにも、掃除がしやすいデザインを選び、手入れの負担を減らしましょう。
■費用が高い
ユニットバスよりも材料費がかかるうえ、職人が担当する工程も多い在来工法は、作業の工数が増えるため、費用がかかり、工期も長くなります。
価格を安く抑えたい場合は、ユニットバスを選ぶほうが良いかもしれません。
【在来工法のお風呂】リフォーム方法と費用相場
在来工法のお風呂で実施可能なリフォームには、5つの選択肢があります。
それぞれについて、具体的な方法や費用の目安を解説します。
在来工法を維持
大きなリフォームをせず、劣化した部分を修理・交換することも可能であり、具体的には以下の例があげられます。
浴槽の交換 【10万円~】
バランス釜の交換 【10万円~】
全てのタイル交換 【10万円~】
浴室乾燥機の後付け 【15万円~】
一方、丸ごとリフォームする場合は、古いタイルをはじめ、コンクリートを解体する必要があるため、価格は大幅に上昇するほか、お風呂に入れない期間が長くなる点にも注意する必要があります。
費用相場は、【150万~200万円】程度になるかもしれないほか、オプションが増えれば、価格は大きく変わります。
工事期間についても、ユニットバスのように現地組み立てではないため、最短でも1週間程度、基礎から作り上げていくとなると、2週間ほどかかるケースもあります。
ハーフユニットバスにリフォーム
取り扱うメーカーや商品展開が少ないものの、在来浴室とユニットバスの長所をバランスよく取り入れたハーフユニットバスにリフォームする方法があります。
例えば、2025年1月現在、TOTOから「ハーフバス08」が販売されています。
ハーフという名称通り、浴槽・床・壁の下部分がユニットバスで、壁の上部分と天井は、好みの素材でアレンジでき、素材やデザイン、色などを選べる楽しさがあります。
注意点としては、オーダーメイドになるため、価格が大きく変動することや、工期が1週間前後と長くなりがちな点です。
壁・床にパネルを貼るパネル工法
お風呂の状態にもよりますが、パネル工法が可能なら、他の方法よりも簡単にリフォームが実施でき、ユニットバス風の見た目が完成します。
長年使用していると、湿気の多い浴室内は、カビが生えたり、タイルのはがれやひび割れから水が浸入しがちですが、傷みを補修後、浴室用のパネルを上から貼ることで、新たな傷やひび割れの発生を防止します。
パネルの種類はメーカーによりさまざまですが、色やデザインが豊富で、きっと好みのパネルが見つかるはずです。
パネルは、防水・防カビ加工の商品が多く、汚れが付着しにくいとともに、軽く拭き取るだけで落とせるといった特徴があり、毎日の掃除がグッと楽になるでしょう。
この工法を選ぶと、浴室の壁にパネルを貼付けるだけなので、工期が短くなるほか、費用も抑えられます。
浴室によっては、壁の大幅な補修や取り壊しが必要など、取り付けられないケースもありますので、まずは見積もりを依頼する際に、リフォーム会社や専門業者に確認してみましょう。
パネル工法の詳細については、こちらのホームページもご参考ください。
※ LIXIL SQUARE 浴室の種類・壁パネルの種類についてご紹介します
ユニットバスへリフォーム
在来工法の浴室で最も一般的なリフォームは、ユニットバスへの変更といえるでしょう。
ユニットバスの魅力は
・高い断熱性
・メンテナンスが楽
という点があります。
浴室の寒さを解消したいという理由で、リフォームを検討している方も多くいらっしゃるでしょう。
最近の主流は、何といっても高断熱浴槽であり
①冬でも浴室内が冷えない
②追い焚きをしなくても、長時間お湯がさめにくい
という、寒さの解消に大きなメリットがあるほか
①特殊な表面加工により、汚れが付きにくい
②さっとこするだけで、汚れが落ちる
など、魅力的な特徴もあります。
バリアフリー対応として
①洗い場を滑りにくくする
②ドアの段差をなくす
③手すりを付ける
といった、介護が必要になってからも安心して使える機能性を高められるほか、高断熱浴室なら、ヒートショック対策にもつながります。
在来工法のように、空間を自由にデザインするという点は難しいですが、各メーカーからデザイン性の高い製品も数多く販売されていますので、納得の製品選びをするなら、ショールームに足を運んでみましょう。
費用相場については、施工面積が狭い場合は、本体価格と工事費を含め、【60万円~】程度に抑えられることもありますが、【100万円~】となることも珍しくありません。
また、浴室のリフォームと同時に、洗面所もセットで新しくするご家庭もあり、まとめて工事をすることで、割引があったり、別々に行うよりも、お得な面も多くあります。
リフォーム価格は、現場により大きく変わりますので、見積もりを取る際は、一つの会社だけでなく、複数の会社に見積もり請求し、施工内容から金額、保証やアフターサービスの内容まで、じっくりと内容を見比べてから、契約するようにしましょう。
【在来工法のお風呂】リフォームの流れ
ここからは、ユニットバスへリフォームする時の、一般的 な工事の流れについて、ご紹介します。
①解体
ユニットバスへ交換するには、解体から始まり、壁・天井・床・バスタブなど、全てを撤去します。
②設備工事
解体終了後、基礎となる床をコンクリートで作ることから始め、その後、お湯・水・排水の配管工事に進みます。
③ユニットバスの取り付け
土台が完成したら、ユニットバスを据え付けるための、フレーム架台を設置しますが、床下のトラブルが発生しないよう、慎重に作業します。
その後、洗い場や浴槽パン、壁が取り付けへと進み、浴槽が入ります。
設置完了後、お湯、水の接続をし、通水が確認できたら、完成となります。
施工事例
アップリフォームでは、浴室リフォームの依頼を数多く頂戴してきました。
施工の一例ではございますが、ご紹介します。
①(施工場所)千葉市中央区東千葉/一戸建て
(施工内容)浴室改修工事
(工期)5日間
(費用目安)100万円
(設備)LIXIL リデア Bタイプ
before
after
②(施工場所)千葉市中央区青葉町/一戸建て
(施工内容)浴室 洗面室 天井・壁クロス、床CF
(工期)9日
(費用目安)190万円
(設備)TOTOオクターブ、シンラ HKシリーズ Dタイプ
before
after
③(施工場所)千葉市若葉区桜木/一戸建て
(施工内容)ユニットバス交換、洗面台交換、洗面室内装貼り替え、洗面室用換気乾燥暖房機新設、給湯器交換、分電盤交換、家電用専用コンセント新設 他
(工期)10日
(費用目安)179万円
(設備)LIXIL リデア Cタイプ、ピアラ、カナエル C12・Jベース、ブライツWシリーズ
before
after
↑LIXIL 洗面室用換気乾燥暖房機
施工の詳細やその他の事例は、アップリフォーム 施工実績をご覧ください。
アップリフォームは、千葉市近郊を中心に、地元密着型の住宅リフォーム会社として、地域の皆さまの安心・安全な暮らしに貢献いたします。
【在来工法のお風呂】リフォームでの注意点
在来工法のお風呂をリフォームするときは、ユニットバスとは違う視点からのチェックが必要になります。
事前に必要なチェック ポイントや注意点をお伝えします。
追加工事の可能性がある
見積もり金額を算定する前、リフォーム会社による現地調査が行われますが、浴室の土台の傷み具合は、目で確認できないため、解体してみないと分からず、解体後に、深刻な腐食やシロアリの被害が分かることもあります。
そのため、見積もり価格に加え、状況によっては、補強工事の追加費用が発生する可能性があり、特に、古い浴室の場合は、予算を検討する段階で、追加費用も含めて用意したほうがよいかもしれません。
トラブルにつながらないよう、追加費用の可能性について、事前にしっかりと説明を受けることが重要です。
ユニットバスが入らない可能性も
柱や梁など、建物の構造によっては、規格サイズのユニットバスが設置できない可能性もあります。
このようなケースでは、ユニットバスのサイズに合うよう、壁を解体して浴室を広げるといった工法があるほか、タカラスタンダードが取り扱っている「ぴったりサイズシステムバス」を活用し、オーダーメイドの浴室にリフォームすることもできます。
価格が高額になることや、工事 日数が長くなることが予想されるため、まずはリフォーム会社に要望を伝えるほか、担当者から提案を受けたりと、リフォームプランをじっくりと検討することが重要です。
窓の工事が必要な場合も
リフォーム内容次第では、窓が不要になったり、位置を変更する必要が出てくる場合があるかもしれません。
ご希望によっては、冬の寒さ対策として、既存の窓の内側にもう一枚、新しい窓を設置する「内窓」の取り付けも可能です。
浴室のプランにより、対応が異なりますので、窓についても、事前に確認しましょう。
複数の会社に見積もりをお願いする
リフォームの見積金額は、業者により大きく異なるため、複数の会社に依頼することをおすすめします。
一つの会社だけですと、もし見積金額が不当に高くなっていても、気づくことができません。
多くの会社で見積書の作成は無料ですが、いくつもの会社に依頼するのは、手間だと感じるでしょう。
時間や手間のかかる作業ですが、相場に見合う価格を知るために、欠かせない作業です。
2025年 浴室リフォームで活用できる補助金
2025年に浴室リフォームで利用できる代表的な補助金は
子育てグリーン住宅支援事業
となります。
この補助金を利用する場合、経済対策閣議決定日(令和6年11月22日)以降に、リフォーム工事に着手したものに限られます。
国土交通省によりますと、補助金額の上限は、一戸あたり60万円となっています。
制度の概要や条件については、下記の資料をご覧になるほか、申請は事業者を通じて行われますので、不明な点は、リフォーム会社等に問い 合わせましょう。
子育てグリーン住宅支援事業の概要
最新の情報については、国土交通省から発表があり次第、ブログにてお伝えします。
浴室のトータルリフォームを検討なら
浴室を丸ごと新しくするトータルリフォームをする際、各パーツをどのように選んだらいいのか、迷うこともあるはずです。
アップリフォームでは、浴室リフォームに関連したコラムを定期的に発信しております。
浴槽の形状や壁・床の素材選びに役立つコラムなどを掲載しているほか、リフォーム中の過ごし方などもお伝えしていますので、参考までにご覧ください。
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※ 【浴室リフォーム】お風呂の床だけリフォームできる?床の交換方法や費用相場・注意点などを千葉市のリフォーム会社が徹底解説!
※ 浴室の寒さをどう解消?断熱性の高いユニットバスへ交換などお風呂の断熱について千葉市のリフォーム会社が徹底解説!
※ 住みながらのリフォームはできる?メリット・デメリットや工事中の注意点などを千葉市のリフォーム会社が施工事例も交えて徹底解説!
まとめ
今回の記事では、在来工法のお風呂の機能を高めるリフォーム方法を中心にお届けしましたが、役立つ情報は得られたでしょうか。
在来浴室は、自由度の高いリフォームが実現できます。
最適なタイミングを選んで、イメージ 通りの浴室を完成させましょう。
在来工法の浴室リフォームとは?費用相場や注意点などを千葉市のリフォーム会社が施工事例とともに徹底解説しました。
ご質問・お悩みなど、気軽にメールやお電話にてお問い合わせください。
リフォームのご相談なら千葉県のアップリフォームにおまかせください!
当社は千葉市中央区に所在するリフォーム会 社です。千葉市の他にも四街道市・佐倉市・市原市・習志野市・船橋市・八千代市などの地域から多数のご依頼を頂いております。お風呂・キッチンなどの水廻りのリフォームを中心にフルリフォーム ・リノベーションもお任せください!
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